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MF文庫
きのうの世界を壊します―解体屋顛末記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840127745
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

祖父の遺言をきっかけに、フリーターから一転、「西門解体」を起ち上げた尚之。だが現実は社長とは名ばかり、祖父の元同僚・鬼塚に従うしかない。きつい肉体労働、“壊すだけ”で時には恨まれるその仕事に根をあげそうになったある日、鬼塚が告げた。「東京タワー、あれな、社長のじいさんが作ったんだよ」。解体屋だったはずの祖父が何故?そして家を“供養”していく中で、尚之が目にした景色とは…。

著者等紹介

三枝玄樹[サエグサゲンキ]
1981年、東京都生まれ。18歳の時にラジオ番組の作家としてデビュー。ラジオ・テレビ番組、WEBコンテンツ、PVをはじめさまざまな媒体の作品構成を手がける。2007年に『混合男児』(毎日新聞社)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

52
解体屋の話。読み始めた時に鬼塚と西門って名前を見て「鬼門コンビが解体現場で起こる怪現象を解決する!」って話を想像したんですが全く普通の解体屋でした。 建物を解体される人の気持ちは理解できるし、西門の複雑な気持ちも理解できる。それに鬼塚が語る西門の祖父の話も興味深かったので好きな内容でした。でも、(続編があるなら良いんですが現在は無いみたいなので)個人的には恋愛話とか両親の話は要らなかった気がします。なので短編か半分の量でも良かった気はします。2012/01/20

yamakujira

6
解体現場にまつわるミステリーっぽい展開を予想していたら、解体を依頼する人々の人間模様を通して、それぞれの人生に思いを馳せる人情話だった。事業に失敗して我が家を売却するために取り壊す、なんて悔しさはわかるけれど、旧家に住んでるわけじゃない自分には「家」に対する思い入れは理解できないな。建売住宅には「定礎箱」なんか存在しないし。薄っぺらい物語だと感じるものの、軽く読めて楽しめる。でも、文字が飛んでるのか、文意が伝わらない文章がある。校正をしっかりしてほしい。 (★★★☆☆)2015/12/06

memo

2
今までなじみの無かった解体屋の話だったので、とても興味深かったです。家ほど想い出の詰まったものはない、と震災後に突きつけられたことを思い出します。仕事中にはその感情を持ってはいけない、持ってしまったらやっていけない仕事なのでしょうね。シリーズ化を見据えての展開なのか、いろんな所が消化不良気味でした。2012/03/09

みみずく

1
雑誌ダ・ヴィンチでちらっと見かけて、タイトルからして面白そうだなと思ったらやっぱり面白かった。貸してくれた友達に感謝。2009/12/10

むす

1
連ドラっぽい短編連作のお仕事もの。解体業のダイナミックさに反して前向きだけどしんみりとしたお話が多め。2009/06/02

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