内容説明
森博嗣のブログ日記文庫化第13弾。2005年10月にスタートした『MORI LOG ACADEMY』は、3年3カ月の間、1日も欠かすことなくアップされ、2008年12月末日をもって更新が終了した。これまでも執筆活動をするなかで感じたことをストレートに読者に公表してきた森だが、この最終巻は総集編的な位置づけで、作家生活の実際、プロとしての心得、自身の小説作法、編集者とのつき合い方、出版界の問題点および改善案などがまとめられた一冊となっている。作家、出版業界を目指す人には刺激的な内容といえるだろう。特別企画として、森博嗣と萩尾望都の対談を収録(森がノベライズした『トーマの心臓』を中心に語り合われた)。
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特別企画 対談・森博嗣×萩尾望都
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。某国立大学工学部助教授職の傍ら、1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。受賞作をはじめとする「犀川・萌絵(S&M)シリーズ」で一躍人気作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いずむ
19
世の中の当たり前は自分の当たり前、でなくて良い、という”当たり前”。そして逆もまた然り、なのだ。13冊かけてゆっくり学ぶコトができたと思う。普通とは常識とは自由とは。好奇心から懐疑心へ。懐疑心から探究心へ。ボクの人生にはもっと”疑問符”が必要だと思った。知ったかぶってオトナぶって「世の中そういうモノだよ」なんて語って、自分の”枠”に他人を押し込めてしまうヒトにはなりたくないと思う。”受け入れる”コトと、”見ないコトにする”コトは違う。”自由に”より、”豊かに”よりもまず、”素直に生き”たい、とボクは思う。2013/09/29
エリ
4
ついに13冊、読み終わりました。13巻は今までのおさらいのような内容で、改めていろいろと勉強させていただきました。いろんな考え方がある中で、周りとは感覚が違っても、ある程度周りと折り合いをつけながら生きる方法を、教えてもらった気がします。巻末の萩尾氏との対談も、すごくよかった。そして、最後の最後に、森氏の写真が!これは価値があるぞ!!(笑)ジョージ・チーの答えは、最後までなかったなぁ。2014/01/19
χ
3
ジョージチーは光の当て方とか凝ってる、実際行ってるわけじゃないよね?この点だけでも楽しさを追求する素晴らしさを持ってることがわかる。趣味の庭園鉄道や作家の仕事を通して子どもの頃から憧れてた人たちと交流できるなんてすごい。選択と集中の結果か?15作が14冊しか出ない謎はどうなってるの2016/10/08
χ
3
たぶんブログにアップされてたのを読んで以来、本で読むのは初。実践したい考えがまだあることに森先生の懐の深さと自分のうかつさを堪能。素直に生きれたらどれだけ息をするのが楽になるだろう。うかつなので6年前に既にしてるかもしれないけどボブディランのCD『Tell Tale Signs』検索しよっと2014/12/05
月雪
3
最終巻。沁みた…いつもいつも森先生の言葉は胸に沁みて、滲めば良いと心から思う。近くてずっとずっと遠い森先生と同じ時間を生きれることに感謝。お誕生日おめでとうございます。2013/12/07