MF文庫
吉野北高校図書委員会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 185p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840124133
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

男友達の大地と大好きな後輩がつきあいだした。彼女なんてつくらないって言ってたのに―。二人に接するうち、大地への微妙な想いに気づいてしまったかずら。一方藤枝は、気持ちにふたをするかずらへの、一途な想いともどかしさを抑えきれず…。悩み、揺れ動く図書委員たちを描いた第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長受賞作が文庫書き下ろしで登場。

著者等紹介

山本渚[ヤマモトナギサ]
1979年、徳島県に生まれる。徳島県立城北高校に在学中、図書委員を務める。香川医科大学看護学科卒業。主婦業のかたわら書いた『吉野北高校図書委員会』で、その瑞々しい感性が注目を浴び、第3回ダ・ヴィンチ文学賞、編集長特別賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

287
あっさり読んでしまいましたが、ここに書かれた物語そのものが、あまりに瑞々しくて、速く読むのにやっぱりふさわしかったのかな、と思いました。高校生たちの、それもかなりマジメ派な青春の日常。考えてみたら深刻でドロドロした小説が多い中、この本はいわゆる「一服の清涼剤」なのかもしれません。好きだと告白されることが、もう友だちとは言えなくなることになるのでこわい、という感情が、大人が忘れてしまった世界そのものの象徴のようです。2014/05/31

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

164
徳島県の進学校を舞台に、図書委員を務める高校生たちの、悩み、揺れ動く姿を描いた青春小説。そんな地味めな設定なんだけど、誰かを思い苦しくなる心情がやさしく綴られ、その切なさ、もどかしさ、甘酸っぱさに、年がいもなく胸をキュンとさせられる。あの時期ならではの感情にまっすぐ向き合う登場人物たちがまたいとおしく、読み味も良し。彼らのみずみずしさは、年を重ねた自分にとってまぶしいばかりだが、そんな自分に忘れかけてた感情を思い起こさせてくれたところも、うれしい限り。彼らのこれからが楽しみで、続編にも期待が高まってくる。2015/02/17

七色一味

162
読破。BFで105円で購入した──のは、読友さんにあげちゃった(しかも読みかけだった)ので、改めて三省堂書店にて続編も合わせてお取り寄せしました。この作品全体は、表紙のこの絵に象徴されている、と言っても過言ではない? どういう話かは、まぁ読んでみてくださいな。方言全開で読みづらい部分もあるかとは思いますが、ちょ~っと甘酸っぱいものがこみ上げてくる作品です。続編が楽しみです^^2013/11/12

しゅわ

146
【図書館】読書メーターのあちこちで見かけた表紙に惹かれて手に取ってみました。それ以外の予備知識なく読み始めたのですが、爽やかな文体と方言のやさしい響きが心地よく、あっというまに読了。どの登場人物も初々しい感じでいいですね。一人称が変わる構成もそれぞれの考えや事情がわかりやすくてよかったです。高校3年間図書員をやっていた私的にはツボな描写も多くて、 あの頃を思い出してワクワク・ドキドキしました。とくにかずちゃんが先生やあゆみちゃんの「かわいらしさ」をうらやましがる気持ちには共感です。2012/10/14

エンブレムT

145
本好きな人の「高校時代にこんな連中とこんな風に過ごすことが出来たら・・・」という、夢の1つを物語にしてみました・・・という感じ。悪意不在な描き方をしてるので、物語としては物足りなさとむず痒さはあるのですが、昨今の深刻化するいじめの報道などを見るにつけ、学校内に楽に呼吸の出来るこんな居場所があれば、誰にでもフラットに接することのできるかずらちゃんみたいな子がいれば・・・と夢想せずにはいられませんでした。この図書室のゆるい穏やかさは、読書メーターの空気感とどこか似ているような気がします。2012/07/12

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