- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > MF文庫 ダ・ヴィンチ
内容説明
修学旅行の最終夜、一馬・ごっちゃん・甚太は、同級生がコピーした先生たちの見回り表を手に、いそいそと女子部屋へ。ところが見回り表はダミー!突然の先生の出現に、慌しく逃げ出す3人。すると廊下の窓に白装束の女の姿が…!?生徒たちの恋愛模様が交錯する、一度きりの修学旅行の夜。おとなしく眠ってなんかいられない!文庫書き下ろし。
著者等紹介
村崎友[ムラサキユウ]
1973年、京都府生まれ。『風の歌、星の口笛』で横溝正史ミステリ大賞を受賞し、2004年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
113
修学旅行の最後の夜に焦点を当てた青春小説。各章で主人公が代わり幽霊の謎が判ったりするミステリー要素もちょっぴりプラス。自分たちはここまでしなかったけど学生時代を思い出す・・・。2015/04/12
雪紫
46
修学旅行最後の夜、先生達の嘘八百な見回り表を掴まされた高校生達のこっそり活動で青春と恋とその応援が交差する。微笑ましくも、にぎやかで、莫迦に真剣になって、直に行った気になるから凄い。幽霊・・・忘れてたわ(笑)。しかし、カジイ先生視点あると思ったけどなかったなあ(ある意味幽霊よりこれが一番意外)。2025/03/24
エンリケ
30
修学旅行最終夜の高校生達のドタバタ劇。限定された時間と舞台で視点を変えて進むお話。発端は好きな女子の部屋に忍び込む場面から。いつの世もアホなのは男子学生。そこから先生を巻き込んだ大騒ぎが始まる。語り手が変わるたび、彼等の淡い恋心が描かれる。何とも甘酸っぱく初々しいその気持ち。読んでいるこちらが恥ずかしくなる。それにしても、生徒達に振り回される先生達も大変。大人目線で読むと同情してしまう。寒い雨に打たれ、ベランダから落下し、先生に叱られる。それもこれも良い思い出。どうせならもっと羽目を外した方が面白かった。2017/10/13
coco夏ko10角
29
修学旅行で京都にやって来た晶嶺館高校二年生、最後の夜のドタバタ。ものすごい青春だ…。年齢的に生徒よりも宇佐美先生に共感して一緒に自分の修学旅行でのことを思い出した。2015/11/29
おかだ
19
とにかく楽しそう!!修学旅行最終日、ハメを外して騒ぎたい生徒たちのドキドキの特別な一夜。好きな子に会いに行きたい男子&女子にとって、古びた旅館はRPGの城、ウロウロしてる先生はモンスターなのだなあ。いいなあ、羨ましい。みんな必死で微笑ましい。私は女子高だったから、修学旅行の夜なんて味気ないものだったなあ。嗚呼、出来ることなら青春やり直したい。共学で。2015/05/22