出版社内容情報
ウォルター・ジョン・デ・ラ・メア[ウォルター ジョン デ ラ メア]
著・文・その他
メイ・シンクレア[メイ シンクレア]
著・文・その他
アルジャノン・ブラックウッド[アルジャノンブラックウッド]
著・文・その他
内容説明
陰鬱なる塔に潜む“影”―これぞ英国怪談の醍醐味。編まれる機会の少ない中篇を、厳選して訳出!デ・ラ・メーア「シートンのおばさん」新訳、メイ・シンクレアの傑作「水晶の瑕」、ブラックウッドの重厚な「地獄」を収録。
著者等紹介
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958年、東京に生まれる。作家、翻訳家。1993年、長編小説『酒仙』で第5回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
283
3人の作者による英国怪談のアンソロジー。”ウォルター・デ・ラ・メア””メイ・シンクレア””アルジャノン・ブラックウッド”の英国近代文学作品でロマン派の一種と位置付けられる作品群であろう。一般的にホラーやオカルトといった作品は、独白といった1人称で描くことが多い。怪異な現象を自身の体験とか、伝聞として執筆する方が、3人称を中心とする物語として仕上げるより容易だからである。その視点からいえば”デ・ラ・メア”の『シートンのおばさん』は一歩抜きんでている。2017/06/19
mocha
71
ギリギリ8月中に読み終えました。あらためて表紙が怖い。デ・ラ・メーア「シートンのおばさん」何もかも見透かしたようなおばさんの不気味さ。シンクレア「水晶の瑕」日本なら巫女と悪霊という図式になりそうなお話。一番面白かったブラックウッド「地獄」は陰鬱な館もの。どの話も何かが起こりそうで起こらない。情景描写のひとつひとつがもやもやとした恐怖感に満ちている。期待したものとは違ったけれど、楽しめた。2015/08/31
鱒子
45
図書館本。3つの話から成る英国怪談アンソロジー。いずれも洗練された上質な話で、底知れぬ不穏と言った感じの怪談集でした。編者あとがきで 日本の地獄はアウトドア と書いてあったのが、唯一笑いました。なるほど、西洋的な考えではインドアなのか。地獄の門、扉ーー納得です。2017/07/24
星落秋風五丈原
36
表紙がカーテンの向こうから出てこようとする髑髏。これ怖いね。おばさんがおかしいのかシートンがおかしいのか「シートンのおばさん」アガサの具体的な能力ってずーっとぼかされたままですよね「水晶の瑕」兄妹たちが決定的な危機には陥らない「地獄」三つとももやもやしたエンディングでした2022/05/18
ロア
33
英国怪談という事で、大好きな「ゴースト・ハント (創元推理文庫)H・R・ウェイクフィールド」のようなホラーを期待していたのですが、ちょっと違った(* ̄ー ̄*)2018/03/12
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