内容説明
年上の女性作家と暮らす、ウェイターの「僕」が、恋にやぶれた彼女に捧げる思い出のラヴストーリー。村上春樹の『国境の南、太陽の西』をモチーフに、「足の不自由な美少女・島本さん」と「僕」の刹那的な初恋のエピソードが綴られる「国境」。生真面目な人妻専門カメラマンだった「僕」に訪れた人生を狂わせる出会いとは?―「太陽」。恋の記憶がよみがえる2編。
著者等紹介
狗飼恭子[イヌカイキョウコ]
1974年埼玉県生まれ。92年TOKYO FM主催の「ショート・ストーリーグランプリ」にて佳作受賞。高校在学中より雑誌に執筆し、95年に小説第1作『冷蔵庫を壊す』を発表。著書に『Sea of Dreams』(東京ディズニーシー5周年記念小説)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsubaki
3
いつ買ったのか不明…片付けてたらでてきたので読んでみた。これ恋愛小説なのかな~トキメキがあったりとかいう話じゃないけど、愛のカタチは様々だなと思ったお話し。嫌いじゃない。話が途中で終わってる感がしてもうちょっと書いてくれたらなと思った。2013/01/12
Mobius
0
オリジナルの『国境の東、太陽の西』を、ほとんど覚えてないけど、文体は村上春樹風だと思った。ともかくオリジナルが、あんまり好きじゃないから微妙。『太陽』は「いらないかなぁ」という感じ。同企画の古川日出男の『2002年のスロウボート』と比較すると一角落ちる印象。2015/08/04