内容説明
パパが戻ってきたら、僕は何もかも告げ口してやる。伯父さんもママも兄ちゃんも、みんなパパを死んだと決めつけていたんだ、でも僕だけはちゃんとパパのことを信じてたよ―って。「喪失の痛み」を乗り越えゆく少年の内面を、みずみずしく描いた感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤスヒ
10
ギリシャ映画のノベライズ本。時は1969年、10歳のイリアスと大好きなパパとの物語。行商で滅多に家に帰ることのできない父親。今度帰ってくる時はアポロの月面着陸の瞬間を一緒にテレビを観ようと約束をして行商に出るがその途中で交通事故に遭い帰らぬ人に…とストーリーは続いていく。物語は淡々と進むが父親の死をどうしても受け入れられない幼いイリアスの心情が切なくも瑞瑞しく描かれている。ノベライズ本ではあるが情景豊かで心に染み入るのは書き手が巧いからか!?母親、兄、叔父がそんなイリアスに向かい合う姿も痛々しくも暖かい。2012/02/23
('ω')コロボちゃん(過去)
0
あの時の事を思い出した2015/03/25
ふみふみ
0
パパを亡くした小さな男の子の話。