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内容説明
今は亡き神の呪いに満ちた異世界に「救世主」として召喚された平凡な高校生・香芝省吾。しかし、救うべき民衆をも巻き込んでしまう、あまりに苛酷な戦いは彼の精神と肉体を蝕む。やがて省吾はイコノクラストへの搭乗を体が拒絶するほど疲弊する。それに追い打ちをかけるように、状況を危惧した秘密結社「レネゲイド」が省吾を御するために、従姉妹の花梨を人質に取る。絶望と猜疑の中、省吾は変貌していく。「私は…姫巫女…ショウゴ様に身を捧ぐ…姫巫女」美しい少女メリニは救世主を篭絡し手綱を握るという姫巫女の職務を全うしようと、荒々しく変貌してしまった叫び続ける省吾の部屋へと向かうのだった。
著者等紹介
榊一郎［サカキイチロウ］
１９６９年１１月２３日、大阪生まれ。ライトノベル界を代表するベストセラー作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
3
自分が本当に戦わなければならない相手は代行者でもレネゲイドでもエクノドラス真教会でもなく、人の命があまりに軽く扱われるこの世界の有り様だ。この巻でたどり着く主人公のこの解答は、何となくではありますが榊一郎さんという作家の通底思想に通じるものなのではないかと、それほど榊さんの本を読んでいるわけでもないのに、何となくそんな風に感じました。相変わらず容赦のない描写が続きますが、それでも読み進められるのは、この物語の奥底に、そういう真っ当な思考が存在しているからではないかと思うのです。2013/05/22
不以
2
モーリィに涙。主人公の覚悟が定まって、すごく応援したい気分だ。命が軽い世界を変える、いいね。2014/01/17
菊の御門
2
省吾覚醒神再臨？英雄らしくなってきた省吾と圧倒的ヒロインオーラを放つメリニ。なんだけどあまり状況は好転してないｗ まだまだ不幸な目にあいそうだががんばれ省吾！ あと地味にハーチェッタってかわいいよね2013/04/30
た〜
2
シリーズとしての序章がようやく終わって、本編に入った感じかな。省吾の成長が著しい回でもあった2013/04/19
OWBA
2
主人公が壊れたり戻ったり乗っ取られたり、大変でした。巨人を作れる技術をもった方々が未だ銃で挑む相手がいるのが違和感。もう世界独占できてるんじゃないかとも思うし2012/05/20
