内容説明
相手が作家だと知ったうえで、あえて語られる個人的な話。そこには「小説として語られたほうが幸せな場合」もあるのではないか?喫煙することで「生」を確認する男。寂しさを埋めるためにピアスの穴をあけた女。ふたりの過去と現在を「物語」に解き放つ、素樹文生による初の小説集。村上春樹作品の革命的カバー小説。
著者等紹介
素樹文生[モトギフミオ]
ニューヨーク生まれ。広告代理店勤務、出版社勤務を経て、96年『上海の西、デリーの東』(新潮社/新潮文庫)でデビュー
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感想・レビュー
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ちばっち
2
昔大御所の小説家と付き合っていたという話をリゾート地で聞くという内容の話、誰のどの本だったっけ?と長年気になっていたものが本作でした。本棚で隣の本を読もうとしたけど何故か気が変わってこの本を手に取りました。大正解!今年一冊目がこれで大満足です!だいぶ昔に本家の回転木馬…を読んだので内容を忘れてしまい、Remix具合が分からないのでまた村上春樹も再読したいと思います!素樹さんの他の作品も読んでみたいです。さて、もう一つ誰が書いたか思い出せない作品があるのでそれも今年見つかればいいなぁ(笑)2017/01/02