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内容説明
近未来―衰退していく社会の中、非合法のネットワーク体感ゲーム“アヴァロン”が人々を魅了していた。若者たちは電脳世界の戦いに自らを賭け、その刹那に生きる―。“戦士”「308」は傭兵として“アヴァロン”の中で日々の糧を得ていたが、かつて戦場で消えた友人の謎を追ううちに「灰色の貴婦人」と呼ばれる超戦士と出会い、やがてこの世界の謎と直面することとなる。―果たして、現実と虚構の狭間にうごめく“アヴァロン”の恐るべき秘密とは!?同名映画の監督自らが「小説」として表現したアナザーストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
6
再読、近未来のネット体感ゲーム〈アヴァロン〉を描く実写映画『Avalon』の、監督自身による後日譚。映画の主人公は東欧女性だが、本書の主人公は日本人男性。映画未見でも理解可能、というかゲーム〈アヴァロン〉の設定に関しては、映画既出の情報しかない(が、文章なので説明は丁寧)。著者の溢れるミリタリー愛と、“野郎の世界”的な日常描写が楽しいので、映画見た人でも読む価値はある。中華料理店の食事狼藉シーン最高(笑)。私はTH64使いのムライがお気に入り。2012/10/08
青味泥シンカ
4
深夜のテレビで見て以来に惚れ込んだ押井守映画の実質的続編小説。当然何回も再読している作品ですが、ゲーム『ナイトレイン』に近しい感覚を呼び起こされたのを機に改めて。しかし久方ぶりに読み直すと、これほど"男"の作品であったのかと、その噎せ返るような圧倒的語りに目眩さえ覚える羽目になりました。面白くない訳では決してなく、今でも印象は変わりませんが、しかしこの「物語る代わりに薀蓄と描写を積み重ね、以て世界を感じさせる」遣り口、駄目な人は本当に駄目なのだろうなと、今更ながらに理解しました──つまりはそう大好きです。2025/07/02
北白川にゃんこ
4
ここはリアルかゲームの中か…。ともあれ膨大な銃の情報がとんでもない。ちょっとしたガンマニアになった気分が味わえます。2015/07/30
長谷川
4
同名映画とは、パラレルのような作品なのかと思っていたら、地続きの物語で興奮した。映画では語られない、世界の詳細なディテールや徹底した銃器描写に、監督お得意の戦闘論など、紛れもなく押井守の小説だった。解説でも語られている通り、詳細に過ぎるディテールが、揺らぐ現実を叩きつけるラストに良い効果を出している。理詰めの分析もさることながら、最後まで面白さを損なわない小説家としての力に、改めて感服。飯を食う描写が、美味しそうで楽しそうで。2013/06/16
ISBN vs ASIN vs OPAC
4
闘技 犬 砂 嵐! 右腕を屁理屈ごと回転! 左腕を蘊蓄ごと回転! その二つの間に生じる廃墟趣味の圧倒的押井空間はまさに歯車的犬嵐の小宇宙!2012/10/16
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