オキーフの家

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  • サイズ A4判/ページ数 123p/高さ 24X25cm
  • 商品コード 9784840107112
  • NDC分類 723.53
  • Cコード C0072

著者等紹介

ウッド,マイロン[ウッド,マイロン][Wood,Myron]
オクラホマで生まれたマイロン・ウッドは、音楽の専門教育を受けてきたが、写真にも7歳のときから親しんでいた。1947年、コロラド・スプリングスに移り住むと、南西部の土地に魅せられ、この地の人々や場所の写真を撮りつづけている。数多くの雑誌や書籍で作品を発表している

パッテン,クリスティン・テイラー[パッテン,クリスティンテイラー][Patten,Christine Taylor]
ジョージア・オキーフの伝記の共著があり、みずからも絵を描く。オキーフの晩年をアビキューでともに暮らした

江国香織[エクニカオリ]
1964年、東京都生まれ。小説家。目白学園女子短期大学国語国文科卒業後、アメリカのデラウェア大学で詩を学ぶ。1986年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、2002年「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」で山本周五郎賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅香

21
『私には逃避という感覚はない。ただ歩き続け、前に進んでるの』ニューメキシコ州。アドービで孤高の晩年を送ったオキーフ。彼女の絵の静謐さと簡素さ圧倒的な存在感はまさにこの家そのもの。地球の本質そのものだと知る。オキーフの目になってアドービの生活を紹介する文章がとても素敵。江國さんの訳で一層輝きを増す。丁度、村上さんの「世界の終り~」を読んだところ。そこは溢れる光と生命力。自然に淘汰された頭蓋骨(記憶)が横たわる。あるがまま。まるで世界の終りのような場所。名前を手放し、ただ在ることを求めた彼女の生き方が魅力的。2013/10/22

Shoko

20
図書館本。パラパラと写真を眺める。以前、『ジョージア・オキーフとふたつの家  ゴースト・ランチとアビキュー』でもジョージア・オキーフの作品と住まいを見て、またその雰囲気を味わいたくなったので。余分なものは一切ない。「孤独のもたらす平安が必要だったのだ」。心のままに生きるために。こだわり抜かれた、あるべきもの(自然界から見つけてきた骨や石や棒切れ)がピタリと、収まるべきところに収まっている美しさ。「自分の気持ちにだけ従う」という姿勢が人柄だけではなく、家にも作品にも表れているような気がして、とても惹かれる。2024/02/26

Roy

18
★★★★★ 「魂の邪魔をせず、横から光を当てるように」撮られたオキーフと家。彼女は生活にも絵と同じ、理想とする美しさ「調和・均整・簡素・優雅」を求めていたのだろうと思う。一見、簡素と優雅は相反する条件であるような気がするのだが、そんなことは無い。使い古した道具も、彼女の皺同様に実質簡素なものだが、物凄く優雅なのだ。手で造ること、こだわりを持つこと、自然と調和すること。生活はその人の生きる姿勢だと僕は思う。2009/06/22

アマヤドリ

9
土でできた建物はひとと土地を隔てない。 もちろんコンクリートだって自然のものからできているんだけど、土でできたその家は直線がなくて、つなぎ目もない、やわらかな手作業の跡が残っている。ふと、以前雑誌で読んだ建築家の藤森照信さんが好きだと言っていたサン・フランシスコ・デ・アシス教会のことを思い出しました。生きることそのものを実践(ということばはおかしいのだろうけど)する、ただそれだけの生き方を、わたしもいつか年をとったらしたいなと思う。2011/06/03

MOTO

8
画集、写真集の類は重いので、よっぽどじゃなければ借りては来ないのだが、(よっぽど)だった写真集。画家オキーフの自宅写真。ただの扉。並べただけの動物の骨。光射す窓。 壁を背にした花瓶。全てモノクロ。彼女のシンプルだがインパクトの強い作品も並べられていて美術館の様だが、私には人のいない教会の気配を感じられた。汚れた気配がひとつも無いってこんな静謐としてるもんなんだ。2020/05/18

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