戦争で死んだ兵士のこと

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊(ペ/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840103978
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0093

内容説明

シンプルな絵と文が心にひびく本。今こそ世界中の人々に届けたい、感動の1冊。

著者等紹介

小泉吉宏[コイズミヨシヒロ]
1953年浜松市生まれ。武蔵野美術大学卒業。’93年に『ブッタとシッタカブッタ』を発表。’99年『ブッタとシッタカブッタ3・なあんでもないよ』で第45回文芸春秋漫画賞受賞。東京コピーライターズクラブ会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

318
小泉吉宏・作。静かな湖の畔で死んでいる兵士が一人。その兵士の1時間前、2時間前…2日前、3日前と時間を遡行させていく構成。1時間前まで彼は生きていた。7日前には恋人を両親に紹介していた。初めてのダンスは6歳だった。そして、この世に生を受けたのは24年前の今日だった。静かに淡々と回想されてゆく生の軌跡。絵は単彩の線画と、こちらもいたってシンプル。このページ数で語られる人生ははかなく、しかも同時に確かにそこにあったもの。2025/08/04

あも

101
悲しみの総量はどう計る?誰が計ることができるの?少なくとも死んだ人間の数が物差しにならないことは知っている。あの戦争で十万人の兵士が亡くなりました。あの紛争で572人の民間人が虐殺されました。その膨大な数は僕らの想像力を曇らせる。その一人一人が誰かの子供で、誰かの恋人で、誰かの伴侶で、誰かの大切な人だった事を分からなくさせる。下らない事に悩み、美味しいご飯を食べ、人を傷付けたり傷付けられたり、誰かを愛する何てことない日常を奪われた普通の人の、想像力も及ばない程無数の人たちの。悲しみを受け止めるべきは誰だ。2018/02/04

☆よいこ

93
戦争関連絵本。小さいサイズ。英語表記あり。森の中の湖のほとりに兵士が死んでいる。1時間前は生きて戦っていた。2時間前は道に迷っていた。4時間前は子どもを助けていた。8時間前は仲間と食事をしていた。2日前基地にやって来た。3日前召集された。少しずつ時間をさかのぼる。4年と3か月前に父の会社が倒産し、大学の費用に困った彼は奨学金を得るために大学内の陸軍予備士官学校に入ることにした▽兵士になりたくてなったわけじゃない。彼は自分が兵士だったことさえ忘れていた。知らないうちに戦争は身近にせまっている2023/02/02

miww

92
戦争でいつも一括りにされる兵士。そのひとりひとりに愛し大切に育んでくれた家族がいて、それまでのかけがえのない営みがある。1ページ目の兵士の死から始まるこれまでの彼。8時間前には朝食を食べ、2日前にこの基地にやってきた。彼の人生は「戦争」で唐突に終わってしまった。戦争とはこういう事なのだ。戦争で死ぬために生まれてくる人間なんてどこにもいない。2018/02/15

yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗

76
戦争で若い兵士がおひとり亡くなる。それは戦争では普通の光景かも知れないが一人一人に歴史が刻まれている。それを忘れてはならない。たったひとり、たったひとつの死では済まされない。それはそれは大きな大切な思い出が刻まれていることを忘れてはならない。2022/08/20

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