内容説明
古来よりいちどきに百の怪奇な話をすると、怪異なことが起こるとされている。これが“百物語”である。その昔、大奥の女たちの間で“百物語”がはやったが、あまりに血なまぐさい怪異が続いたため、やがて“百物語”は廃れたのだという。本書はそういった遠い昔の怪談ではなく、この現代に起こった“百”の怪異を収録したものである。基本的には一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記しただけのものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青葉麒麟
22
サラサラッと読み易い。程々の怖さの怪談ばかりでした。怪談を収録する作業の時にもやっぱり怪異って起きるんだね。「友人」「笑い」が怖かった。狂った笑い声程怖いモノはないと思う。2016/05/17
朱音
9
百物語の様式として、99の話が掲載されている。一つ一つの話はま、あるよなとか聞いたことがあるような話なのだが、続けて読むとこわさがひしひしと…「全部一息に読むとなにかが…」のような風に書かれていたのに病院の待ち時間に読み終えてしまった…後書きに岩井志麻子氏がエピソード書いているのであわせて百…ひぇぇぇ…2009/08/24
midnightbluesky
6
再読。ちょっと勢いに乗りすぎた感あり。奇怪な現象に理由やいわれを求める方がおかしいから、疑問なんて置いてきた感はいいと思う。2012/07/10
higurashi
6
絆に関する章は新耳袋の中のオアシス。特に犬小屋のあった場所に花が咲く話なんかが好き(´ー`*) 戦争に関する話の、時代がもたらした怪談は怖いというよりやるせない気持ちになる。特に、海に投げ込んで殺した人の話とか。2011/09/20
トムトム
4
千日デパート、怖い…。昔近所で火事があり、お子様が2名亡くなりました。それを知らない知人がそこを通る際、「水の足音がついてくる」といっていました。私は感じないけど、感じる人もいるのでしょう。2019/08/25