出版社内容情報
玉を穴熊のように深く囲って戦うミレニアム戦法。2000年頃に流行したことから、そう名付けられました。
居飛車穴熊と違って、玉が相手の角道に入らないことが長所です。一方で、金銀4枚を守りに使うことから、攻撃力不足が懸念されていました。また、振り飛車側も穴熊を採用して堅さで対抗する手段が有力視されるようになり、ミレニアムは徐々に下火になっていきます。
しかし、2018年頃からミレニアムが再び指されるようになります。
将棋AIは次の2点から課題となっていた居飛車の攻め幅が広がることを示しました。
それは、「角を6六や5七に配置することによる、端攻めおよび2筋攻め」と「左桂を攻めに使う構想」です。
ミレニアムはAIによって攻守に優れた戦法であると評価され、復活を遂げました。
本書は、四間飛車と中飛車に対する指し方を解説しています。
現代将棋界に帰還したミレニアムの強さを存分に楽しみましょう!
内容説明
堅さは健在にして攻撃力が充実したミレニアム、現代将棋に帰還。駒組みのポイント、弱点とその対策、指し方の方針、一から学べる詳細解説!
目次
序章 ミレニアム囲いの概要
第1章 対四間飛車 美濃囲いとその他の囲い
第2章 対四間飛車 穴熊囲い
第3章 対中飛車
第4章 次の一手問題
第5章 実戦編
著者等紹介
古賀悠聖[コガユウセイ]
2001年1月1日生まれ。福岡県福岡市出身。2011年9月、6級で中田功門。2020年10月1日、四段。2023年3月14日、五段。竜王戦は6組。順位戦はC級1組。鋭い攻めが持ち味の居飛車党。第52期新人王戦では準優勝、第1回SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦では関西予選を勝ち上がるなど、デビューして間もなく好成績を上げる実力派。第81期順位戦C級2組にて9勝1敗の好成績を挙げ、C級1組への昇級および五段への昇段を決めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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