出版社内容情報
初手▲7八飛から始まる新世界 詰みまで調べて斬り飛ばせ!
▲7八飛戦法とは、その名の通り「初手▲7八飛」と指す作戦です。
なぜ▲7八飛戦法なのか?
そもそもメリットはあるのか、マイナー戦法に過ぎないのではないか?
そう思った方も少なくないでしょう。
それでは、初手▲7六歩から三間飛車を目指す場合と何が違うのでしょうか。
著者の出口若武五段は「初手▲7八飛は後手の相振り飛車と右四間飛車を最大限に警戒した一着」と評価します。
角道を保留するので従来のノーマル三間飛車に比べて安全に駒組みができ、また速攻にも対応しやすくなっています。
また、攻撃力もあるので、実は振り飛車の優秀な作戦なのです。
▲7八飛戦法への後手の対策はいくつかありますが、本書では居飛車で8筋を伸ばして真っ向からとがめにいく指し方を中心に解説しています。中には最終盤まで研究するような変化もあります。
「三間飛車は人生で最も指した」と語る出口五段。
今回は攻略する側の立場になって、その研究のすべてを1冊に詰め込みました。
新たな将棋の可能性を広げた▲7八飛戦法の攻防をお楽しみ下さい。
内容説明
先手7八飛の思想から対策まで、妥協なく研究した決定版。
目次
なぜ先手7八飛戦法なのか?
第1章 先手6六歩と先手7五歩について
第2章 先手7八飛対相振り飛車
第3章 先手7八飛対後手8四歩型 先手8八飛の変化
第4章 先手7八飛対後手8四歩型 先手9六角の変化
第5章 角交換型振り飛車
著者等紹介
出口若武[デグチワカム]
1995年4月28日生まれ、兵庫県出身。2007年9月、6級で井上慶太九段門下。2019年4月1日、四段。2021年3月5日、五段。角換わりと相掛かりを指しこなす居飛車党。奨励会時代に愛用したことから、三間飛車も得意とする。奨励会三段時代に出場した第49期新人王戦では決勝三番勝負に進出するなど、プロ入り前から頭角を現している若手実力者。第79期順位戦C級2組で9勝1敗の成績を収め、C級1組に昇級。また同時に五段に昇段した。第92期ヒューリック杯棋聖戦では一次予選と二次予選を勝ち抜いて、決勝ト-ナメントに進出した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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