出版社内容情報
中国で魏、蜀、呉の三国が覇権を争った「三国志」は、日本人が大好きな物語です。
日本で「三国志」が広く浸透しているのは、歴史小説や漫画、最近ではアニメやゲームの影響が大きいでしょう。
日本でも中国でも、教養としての「三国志」の中核になっているのは『三国志演義』です。
したがって本書では、基本的に『三国志演義』に基づいて解説を行います。
ただし、『三国志演義』と歴史書の『三国志』の違いを知ることでより深い教養が身につくため、歴史書の『三国志』との比較も加えています。
「三国志」は、学問としてだけでなく、娯楽や処世訓としても多くの人々に愛されてきました。
だれもが興味を持つ多様なコンテンツを備え、エンターテイメントにもよくなじみます。
小説、映画、ゲームなどさまざまな媒体を通して、熾烈な時代を生きた英雄に想いを馳せることができるのです。
「三国志」には、人それぞれの感受性をもとにさまざまな受け取り方ができる懐の深さがあります。
また、いろいろな形で三国志に触れ、その物語を知っていくと、中国の価値観や思考様式、深い知恵が散りばめられていることに気づかされるでしょう。
中国の文化を学ぶという観点でも「三国志」は有益です。
本書では、国や時代を超えて愛され続ける「三国志」の魅力を解説します。
内容説明
中国で魏、蜀、呉の三国が覇権を争った「三国志」は、日本人が大好な物語です。「三国志」は、学問としてだけでなく、娯楽や処世訓としても多くの人々に愛されてきました。「三国志」には、人それぞれの感受性をもとにさまざまな受け取り方ができる懐の深さがあります。また、いろいろな形で三国志に触れ、その物語を知っていくと、中国の価値観や思考様式、深い知恵が散りばめられていることに気づかされるでしょう。国や時代を超えて愛され続ける「三国志」の魅力を解説します。
目次
序章 三国志を教養として学ぶ意味
第1章 三国志のなりたち―正史と演義の違い
第2章 三国志演義とはどういった物語なのか
第3章 代表的な英雄たち
第4章 代表的な戦い
第5章 なぜ三国志は日本で人気になったのか
第6章 中国での三国志演義の人気・影響
第7章 三国志が社会・世界に与えた影響
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都生まれ。早稲田大学理事、同大学文学学術院教授、三国志学会事務局長。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。専門は古典中国学。著書、監修書多数。また、新潮文庫版の吉川英治『三国志』において、全巻の監修を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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