出版社内容情報
本書は美濃囲いにまつわるテクニックを集めた手筋集です。
読者としては振り飛車党の有段者の方を想定していますが、実戦で出てきがちな局面を扱っているという点で広く居飛車党や級位者の方にもおすすめします。
本書の構成は、定跡に出てくる手筋や考え方にフォーカスした第1章「理論編」と、プロの実戦を題材にした第2章「実戦編」に分かれています。また、各章のテーマ図はなるべく序盤から終盤へという時系列で並んでいます。どの項目も見開き2で完結していますので、ぜひ適当に開いたから気軽に読んでみてください。
内容説明
美濃囲いの基本・手筋・感覚を正しく学ぶ。
目次
第1章 理論編(ななめのラインをケアする;後手6四銀型片美濃は薄い;相手の囲いに応じた歩突き;5筋の底香は底飛と同じ価値;定跡に現れる美濃崩し ほか)
第2章 実戦編(囲いの堅さとさばき;時間稼ぎで本美濃完成;マニアックな手筋;後手8二玉+袖飛車は玉が薄い;新たな定位置先手4八玉 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
27
結構レベル高め。取り上げてる実戦が古くは70年代からと幅広いが、段位は当時のものを表記してほしかった。底歩を見越した突き捨てができなくていつも困っている。終盤の攻防の中で生じる4九銀+3九金は好形。覚えておこう。2022/10/31
yasuhitoakita
1
対抗形で振り飛車側が美濃囲いを選択した場合の中終盤の攻防ポイント解説の前半及びプロの実戦例の後半からなる上級者〜有段者向けの書籍。 前半を読めば対抗形の中終盤のテクニックがつかめるし、後半は古くは77年の米長大内戦から2021年の最新棋譜まで幅広く、参考になる手筋が満載されていてオススメ。 この調子で矢倉、雁木など相居飛車系の戦型についても続編が出ると良いな。2021/09/03