出版社内容情報
兎月はかつての友との別れの地へと足を向ける…。
内容説明
時は明治―北海道の函館山の中腹にある『宇佐伎神社』。戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒として蘇り、日々参拝客の願いを叶えている。春までの間、貿易商アーチー・パーシバルの屋敷の隣に社を移し、兎月もパーシバル邸に居候している。雪深い冬の朝、生前の戦の夢を見た兎月。それは目の前で仲間を失う悪夢。これまで見て見ぬふりをしていた思いを断ち切るため、ひとり五稜郭へ向かうことに…。小さな神社の神様と元侍の用心棒が怪異事件を解決していく和風ファンタジー第三弾!
著者等紹介
霜月りつ[シモツキリツ]
富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mihya
57
シリーズ3作目。ウサギたちが大活躍。「トゲツノクセニ』。 「五稜郭の夢」が切なかった。 ホラーテイストもあったりしたが、今回はファンタジーって言うより、人情ものって感じが強かった。なんか良い味になってきた。2023/03/02
hirune
56
【Kindle】夢幻に取り込まれそうになったり、物騒でホラーな節分の豆まきをしたり、ヤクザの親分の純情な恋を見守ったり、パーシバルの可愛い姪っ子がツクヨミを追い回したり。兎月がちょっと人間らしくなったかな?とにかく小さな神様のツクヨミと神使のウサギたちが可愛いです♡神様なのに怪談に怯えるとかプリティ過ぎる😅2021/12/28
kei302
48
死の間際、うっかり兎になりたいと願ってしまった海道一条之介。十年後に蘇り、兎に転生するための修行ムリヤリ継続中。怪ノモノではない化け物カジリ(今回こそゾンビ!)を豆で退治。前2作に比べてホラー傾向が薄まってきて安心した。わらわら湧き出してくる神使うさぎたちが叩く憎まれ口が面白い。うさぎたちにもっと台詞を!2024/07/18
よっしー
28
かつての仲間が眠っている五稜郭へ出掛けた兎月。そこで懐かしい顔ぶれと出会い、そちらの世界へと導かれそうに…。今、関わっている大切な人達を思い出して事なきを得ましたが、切ない気持ちで一杯でした。彼らの目指した武士の国、残っていたらどうなっていたのでしょうね。土方さんの影がちらほら見えるだけに、そんなことを考えてしまいます。2023/07/01
葵@晴読雨読
27
面白かった!シリーズ第3巻。大五郎の恋の話と五稜郭の話が良かった!2021/08/13
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