出版社内容情報
本書は、藤井聡太二冠の神懸かった15局を初手から投了まで1手ずつ解説した実戦集です。
「棋は対話なり」という言葉があるように、初手から投了まで、すべての指し手を理解することで、藤井二冠が盤上で何を物語っていたのかを知ることができます。
解説した15局は、1手ずつ解説シリーズ※でおなじみの佐藤慎一五段が、アマチュアの棋力向上に役立つ筋・構想がたくさん詰まった将棋や、プロも驚かされた規格外の将棋を厳選したものです。
深い研究に裏付けされた序盤、柔軟な構想力で組み立てる中盤、圧倒的な読みの深さで凌いで寄せる正確無比な終盤術。
どこをとっても一級品の藤井将棋を本書でお楽しみください。
※『1手ずつ解説!将棋の筋が良くなる棋譜並べ上達法』
『1手ずつ解説!さばきの感覚が身につく棋譜並べ上達法 振り飛車編』
内容説明
藤井聡太二冠の神懸かった15局を初手から投了まで1手ずつ解説。
目次
鮮烈なデビュー戦、矢倉崩しの“後手8六桂”―第30期竜王戦ランキング戦6組 加藤一二三九段対藤井聡太四段
終盤のドラマ。連勝をつないだ“先手9六金”―第2回上州YAMADAチャレンジ杯 藤井聡太四段対阪口悟五段
怒濤の追い込み“後手5七香不成”も届かず―第30期竜王戦決勝トーナメント 佐々木勇気五段対藤井聡太四段
名人を揺さぶる“先手2六飛”―第11回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント 藤井聡太四段対佐藤天彦名人
本には載っていない“後手5四香”―第76期順位戦C級2組 梶浦宏孝四段対藤井聡太四段
天性のタイミング、2度の“先手4三歩”―第11回朝日杯将棋オープン戦準決勝 藤井聡太五段対羽生善治竜王
師匠への恩返し、捌きを封じる“先手6八角”―第68期王将戦1次予選(千日手指し直し局) 藤井聡太六段対杉本昌隆七段
AIを超えた“後手7七同飛成”―第31期竜王戦ランキング戦5組決勝 石田直裕五段対藤井聡太七段
破られたディフェンスライン“先手6三歩”―第66期王座戦挑戦者決定トーナメント 斎藤慎太郎七段対藤井聡太七段
魅せた大技、緻密な算段“後手8六歩”―第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝 行方尚史八段対藤井聡太七段
鋭手“後手8五歩”で決めた朝日杯連覇―第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝 渡辺明棋王対藤井聡太七段
自陣角の絶妙手“先手4八角”―第27期銀河戦本戦Eブロック 豊島将之名人対藤井聡太七段
相穴熊屈指の叩き合い、異端の“後手2五歩”―第91期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 菅井竜也八段対藤井聡太七段
初タイトルを引き寄せた“後手3一銀”―第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局 渡辺明棋聖対藤井聡太七段
牙を剥いた羽生マジック“後手4八歩”―第70期王将戦挑戦者決定リーグ藤井聡太二冠 対 羽生善治九段
著者等紹介
佐藤慎一[サトウシンイチ]
1982年8月16日生まれ東京都練馬区出身。1994年9月、6級で故・剱持松二九段門。1999年10月初段。2008年10月1日四段。2015年1月16日五段。正統派居飛車党で矢倉、角換わりを得意とする。2015年、第28期竜王戦で5組昇級。将棋連盟の将棋会館道場のこどもスクールでは長年講師を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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