出版社内容情報
誰かの助けになりたい…!
内容説明
退魔師の家系に生まれた咲楽だったが退魔の才能がなく、代わりに『魔者』を癒す力を持っていた。魔者を癒し、穢れを取り込み過ぎた彼女に手を差し伸べたのは、同じ人間ではなく常夜ノ國で医者をしている魔者・鴉だった。ふたりは契約を結び、鴉の薬屋でともに暮らすことに。常夜での生活も一年が過ぎたころ、咲楽は帰宅途中で男性を襲おうとしている傷を負った旧鼠を見つけて―?契約関係で結ばれた魔者と人間の優しくも切ない人情物語、待望の第二弾!
著者等紹介
田井ノエル[タイノエル]
愛媛県出身の作家。『道後温泉湯築屋 暖簾のむこうは神様のお宿でした』で「第6回ネット小説大賞」を受賞し刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
44
常夜での鴉との生活も一年が過ぎた咲楽の前に旧鼠が。神楽は咲楽の危機とばかりに問答無用と退魔の術を。初っ端はそんなふうに神楽は魔物と対峙していましたがやっぱり双子。子供の蝶太郎が酒吞童子であったことを知っても動じないのは魔物にたいする想いが変ってきたのと同時に優しくなってきたのでしょう(^_^;)。二人共、人としての感情表現が下手くそではありますが・・次の巻が出る頃にはもう少しまろやかになっているかも。何度読み返しても味わい深い。そろそろ3巻が出てもいい頃なんですが(#^^#)。2022/08/08
hirune
43
【Kindle】酒呑童子は嫌な奴だったけど、概ね魔者の皆さんが優しい♪その酒呑童子だって神楽がデレさせる未来は近そう。本の中で初めてアマビエ様に出会いましたが、なかなか個性的で素敵でした😄コロナと闘ってはくれなさそうですが。。続編でも咲楽は危ういところは鴉たちに助けられながら頑張ってました。2021/09/15
綾@新潮部
30
シリーズ第2弾。前作が大好きだったので、大いなる期待と少しの不安を持って読み始めたけど、不安いらなかった!一年の間に咲楽も明るく成長してるし、周りの人達も変化してきている。もちろん、いい方に。今回登場してきた魔者と人間の関係はかなり切ない話なのに、光が差してくるような暖かい気持ちになれる。あと、方言の台詞がやっぱり好き~。また続編も読みたいなぁ。2021/03/21
はづき
21
咲楽も神楽も凄く成長してるな〜と感じた。旧鼠、雪姫、酒呑童子の話。旧鼠は表紙に載ってるネズミだよね。イラストかわいい笑 一番印象深いのは雪姫の話かな〜。だいぶ切なかった。このシリーズはもう続きはないのかな…?2023/03/18
ゆうひ
12
鴉天狗さん、相変わらずかっこいい。今作では神楽も成長し、咲楽との絆も深まってるし、梨香、鼠など新しいキャラがたくさん。雪姫の話、泣いた…そこで出てきた薬が最終章の酒呑童子との戦いの決め手になるという伏線回収。大満足の一冊。Kindle Unlimited。 2021/06/17