出版社内容情報
本書は振り飛車の中でも特殊な角交換振り飛車と相振り飛車の「新手」「新構想」を、歴史的な背景とともに解説した総合定跡書です。
角交換振り飛車の章は「基本の3三銀型」「技の3三桂型」「振り飛車の新構想」の3つに分類し、体系的に学べる仕組みとなっています。
相振り飛車の章は菅井流や里見流などプロも驚く斬新な指し方や構想が多く登場しています。著者も「ソフトの影響があらゆる方面に及び、多くの戦型で研究合戦が繰り広げられる中、相振り飛車は指す人の個性や自由が守られた最後のユートピア」と、表現しています。
本書で紹介する「新手」「新構想」は通常の振り飛車でも応用できるものばかりです。振り飛車党珠玉の一冊と言えるでしょう。
内容説明
現代振り飛車の進化と仕組みを解き明かす。角交換振り飛車は一線級の戦法たりうるのか。相振り飛車は「最後のユートピア」なのか。振り飛車党の可能性を広げる数々の新手を完全収録。
目次
第1章 角交換振り飛車(前編)基本の3三銀型(逆棒銀;藤井新手後手3一金;ダイレクト向飛車)
第2章 角交換振り飛車(後編)技の3三桂型(2手目3二飛戦法;3二飛戦法リターンズ;3三角戦法;角交換振り飛車封じ)
第3章 角交換振り飛車(応用編)(玉頭位取り;筋違い角;地下鉄飛車;3三金型三間飛車)
第4章 相振り飛車(向飛車VS三間飛車(1)菅井流
向飛車VS三間飛車(2)里見流
相三間飛車(1)一手損角換わり
相三間飛車(2)相金無双
中飛車VS三間飛車)
著者等紹介
片上大輔[カタガミダイスケ]
1981年8月28日生まれ、広島県広島市出身。1993年6級で森信雄七段門。2004年四段。2018年七段。東京大学在学中にプロデビュー。2013年から日本将棋連盟理事。2015年~2017年、日本将棋連盟常務理事を務める。趣味はバックギャモンで、国内主要タイトルの一つである王位戦では2度の優勝経験を持つ(2005年・2018年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。