出版社内容情報
後手の有力な急戦策の前に減少傾向にある矢倉ですが、矢倉復活の救世主になりうる可能性を秘めている戦法があります。それが本書で扱う「▲6七金左型矢倉」です。
形自体は古くからあり、土居矢倉とも呼ばれます。それがコンピュータ将棋のバランス重視のスタイルとマッチして現代に蘇りました。
▲6七金左と上がることで飛車先の防御力は弱まりますが、その分中央に厚く構えることができます。こうすることで、特に角交換になったときなどに打ち込みのスキが少なく安心して戦えます。つまり▲4六角-△6四角ような角交換の展開になる形で非常に優秀な囲いになるのです。
打ち込みのスキが少ないなら駒交換は怖くありません。▲3五歩、▲4五歩、▲2四歩、▲1五歩、▲5五歩。いろいろな筋から開戦する仕掛け方がありますので、それを本書でじっくり学んでください。
本書を読めば▲6七金左型矢倉の優秀性がよく分かるはずです。
ぜひ、新しい矢倉をマスターして実戦で使ってください。
内容説明
角交換に強く、攻撃力も十分!土居矢倉がコンピュータ時代に復活。バランス重視、新型矢倉のすべて。
目次
序章 本書の概要
第1章 ▲6七金左型矢倉対△8五歩・4三金右型
第2章 ▲6七金左型矢倉対△8四歩・4三金右型
第3章 ▲6七金左型矢倉同型
第4章 △4三金左型矢倉
第5章 ▲藤井流早囲い対△4三金左型矢倉
著者等紹介
所司和晴[ショシカズハル]
昭和36年10月23日、東京都江東区の生まれ。53年11月、5級で(故)平野広吉七段門。60年四段。平成17年七段。将棋の普及にも熱心で、自ら教室を持つほか、プロ棋士にも多くの弟子を持つ。シャンチー(中国象棋)では日本代表選手として長く出場している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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