出版社内容情報
風が起こり、吹き渡り、そしてやむ。ふたたび吹き始める。生きとし生けるものが、ざわめく風のなかでたわむれる。体に風を感じる時、命は自然の悠久の営みに触れている--。風が吹きわたる一日の情景を、光の変化と共にあざやかな色彩で描き、生きてこの世にあることの不思議さ、愛しさを見つめる、阿部海太の創作絵本。
内容説明
光はうつろい風はめぐる。今日もだれかが風に出会う。
著者等紹介
阿部海太[アベカイタ]
画家・絵本作家。1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、神話や根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店)で第26回日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
18
風に色を感じたのはいつの頃だっただろう/ 風に心を感じたのはいつだっだろうか/ 風はそばにいながら、自分に様々なことを感じさせ、ささやき、教えてもくれた/ 風と自分が一体となったとき、そこには舞台があり、世界があった/ 風の色は魔力だ/ 計り知れない時空だ/ この絵本を手にして、私は思い出してしまった/ 自分の手からこぼれ落ちていった砂のような時間を 確かに風には透明な色があったのだ この絵本にとっぷり浸かって 思い出したいことがある 今日の風にも色があるんだね この色を感じるために 今日も歩いて行こう2023/12/12
イカまりこ
10
風に色を感じるセンスが素敵。色を言われると、その風がどんな場所、時間に吹いてるか想像しやすくなった。色の後の一言が優しいだけじゃなく、どこか胸をひりつかせるものもあって、シビアだった。2023/11/30
遠い日
8
風に色を感じる感性。風を感じる時の淡い想像をシンプルなことばに乗せて、そっと語る。澄み渡った色、染め上げる色、風が来た道の光景。無心に風を受け止める時、心は凪いでわたしも染まる。2024/01/07
ヒラP@ehon.gohon
8
【再読】大人のための絵本2023/12/18
らんどるる
3
図書館本。やや大判の絵本。色々な色の風。ともかく色がきれい。絵、色を味わう絵本。(1分半)2024/04/20
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