出版社内容情報
神戸にある小さなフランス料理店「レストラン・タブリエ」で働く、
明るくはっきりとした性格のソムリエの頼子と、おとなしくて真面目な料理人の美奈。
性格が真逆な二人は、話したことさえほとんどない。
町の小さなレストランでは、年齢を重ねてもずっと現場の体力勝負で、昇給もあまり期待できない。
「わたし、どうなりたいんやろか」。
仕事にプライドも愛着も持っているけれど、三十歳目前に将来について悩む二人が、
とあることから仲良くなり、一緒に暮らすようになる……。
読むとちょっと元気になれる、女子ふたりの仕事と恋と友情の物語!
内容説明
神戸にある小さなフランス料理店「レストラン・タブリエ」で働く、明るくはっきりとした性格のソムリエの頼子と、おとなしくて真面目な料理人の美奈。性格が真逆な二人は、話したことがほとんどない。仕事にプライドも愛着も持っているけれど、三十歳目前に将来について悩む二人が、とあることから仲良くなり、一緒に暮らすようになる…。読むと元気になれる、女子ふたりの仕事と恋と友情の物語!
著者等紹介
浜野稚子[ハマノワカコ]
『2015年共幻文庫短編小説コンテスト』で、「恋の章の終わりに」で最優秀作品賞を受賞。『レストラン・タブリエの幸せマリアージュ―シャルドネと涙のオマールエビ』が初の書籍化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
100
あまり深くはないが、嫌味のない素直に楽しめる作品。◆神戸の小さなレストランで働くソムリエの頼子と、料理人の美奈が奮闘するお仕事小説。二人は正反対ともいえる性格で、それでいて互いのことを思いやり、それぞれの立場で頑張ろうとする。二人の恋の話も絡ませて、最後まで楽しませてくれた。◆イケメン後輩の遠山君のキャラがステキ過ぎる。仕事はできるが、でしゃばらず、先輩を立てることも忘れない。腕は確かなオーナーシェフの岩崎は、たとえ愛情があっても、今ならパワハラ、セクハラでアウトだねぇ。2023/01/31
ツン
56
主人公2人の関係性と、仕事に真剣なところがとても良くて、続きがとても読みたくなります。2025/07/13
スズ
40
神戸のフレンチレストランで働く過去の失恋の傷を引きずりながらも懸命にお客とワインに向き合う美奈、おっとりしながらも誰かに必要とされる人間になりたいとあがき続ける料理人の頼子をメインにしたフレンチお仕事物語。客が持ち込んだワインによってそれに合う料理に変更したり、ワイン会を盛り上げるような小ネタや趣向を凝らす等、レストランで働く美奈達の仕事への向き合いが素敵で、恋と仕事に揺れる乙女の心情も中々良かった。専門用語がかなり多いですが、その都度説明がしっかりと入るのでフレンチの教科書としても優秀で勉強になります。2019/12/07
瀧ながれ
25
フレンチレストランの、ソムリエの頼子と料理人の美奈の、友情とお仕事の成長と恋の物語。大きな事件やファンタジックな奇跡は起こらないけど、これはちょっと悲しいなとかちょっと嬉しいなとか、職種は違うのに共感する場面がちらほらと登場するので、読むと元気になれる気がする。たぶんおいしいものを食べたときみたいに。オーナーシェフがなかなかムカつく男性なのだが、でも上司の愚痴で女性同士がつながるのは珍しくないんじゃないかな。料理がおいしそうなのも、読んでて嬉しい、重要なポイントです。2017/09/23
メルル
22
フランス料理店「レストラン・タブリエ」で働く、ソムリエの頼子と料理人の美奈、二人の女性の物語。やっぱりオーナーシェフ岩崎の手や足が出たりと横暴な所が気になる。それでもこの人に付いて行きたくなる魅力はあるみたい。少なくとも信頼してくれているというのは感じる。仕事と真剣に向き合い、友情を深め、どんどん成長していく様子がとても爽やかでよかった。フランス料理の用語は未知の世界。でもそれがお洒落で格好良かった。2017/09/22
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