出版社内容情報
雨降る洋館に届く手紙が、きっと、明日への希望をくれる―。ふたりの女性が紡ぐ、美しい物語。子供向けのセミオーダーアイテムをつくる仕事をしている季衣子。彼女が作る品は一つとして同じものはなく、子供受けもよく人気があった。しかし、自宅の近所での工事の騒音で、仕事ができなくなってしまう。
途方にくれていると、看護師の友人からリハビリで長期転院する女性が家の管理人を探しているという話を聞いた。そこで仕事をさせてもらうことと引き換えに、季衣子は管理人を引き受ける。
さっそく向かうと、そこは湖畔に立つ素敵な洋館だった。が、そこには、かつて幼い季衣子が今の仕事を選ぶきっかけとなった憧れの品――古いオブジェ『夜を測る鐘』があった。なぜここに?と疑問を持つ季衣子に、婦人は自分の過去を語り……。雨降る洋館に届く手紙とは。
ふたりの女性が紡ぐ、明日に向けて背中を押してくれる美しい物語。
富良野 馨[フラノカオル]
富良野馨
京都市在住。
新書館の「第2回ウィングス小説大賞」にて『少女三景―無言の詩人―』で優秀賞を受賞。本作が初の書籍化。
ふすい[フスイ]
内容説明
裁縫屋の季衣子が作る商品はオリジナル性が高く、人気があった。あるとき、騒音が原因で仕事ができず困っていると、看護師の友人から、長期入院する女性が家の管理人を探しているという話を聞く。早速、引き受け向かうと、そこは湖畔に立つ素敵な洋館で、季衣子が今の仕事を選ぶ契機となった憧れの古いオブジェがあった。なぜここに?と聞く季衣子に、女性は過去を語るが…。女性達が紡ぐ美しい物語。
著者等紹介
富良野馨[フラノカオル]
新書館の「第2回ウィングス小説大賞」にて『少女三景―無言の詩人―』で優秀賞を受賞。『雨音は、過去からの手紙』が初の書籍化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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