内容説明
棋士として、人間として、男として。米長邦雄永世棋聖が遺した心揺さぶる言葉たち。最期の日、人生の勝者になるための81の名言。
目次
第1章 棋士・米長邦雄(修業編;プロ棋士編;泥沼編;電王戦編;メッセージ編)
第2章 人間・米長邦雄(勝負論;運とは何か;仕事の心得;自分で考えるということ;進化する未来志向;人のために生きる;親として)
第3章 男・米長邦雄(米長流恋愛論;最期の言葉)
著者等紹介
伊藤能[イトウノウ]
1962年1月16日生まれ。東京都杉並区出身。1975年6級で(故)米長邦雄永世棋聖門。米長邦雄にとって初の弟子となる。1992年10月1日、年齢制限ギリギリで四段に昇段。30歳8カ月でのプロ入りは大きな話題となった。2012年4月1日六段。竜王戦は6組、順位戦はフリークラスに所属。第12回全日本プロ将棋トーナメント、第44回NHK杯戦でベスト16入りなどの成績を残している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コウメ
38
米長邦雄の名言集とその時言った時の時代背景とともに書いてある。「人間の真価は、負けた後、挫折した後どうするかで決まる。スランプは誰にも起こりうる出来事で一般的な解決策は自分に関してあらゆる面を点検し、直すべきところを直す。しかし米長の場合は「即効性のスランプの特効薬は「笑い」」/「運を掴む心得の1つとして、:3人目を見ないこと:を挙げていて、自分の中に沸き起こる感情、これが人生最大の敵、過去にはこだわらずサラりと捨て未来だけをみる」2021/10/01
かわうそ
4
近年になってから趣味として将棋を始めたばかりなので、米長氏のことは大変失礼ながらどんな感じの人なのかあまり知らなかったが、この本を読んでいると、熱く、カッコ良く、豪快で芯が強い方だったのだなと思った。勝負や教育、そして人生においてしっかりとした哲学を持ち、それぞれにおいて心に響く言葉が実に多い。と思ったら「○○○○を見るような目で将棋盤を見ろ!!」という驚きの言葉も発していたけど(笑) やる気と元気、そして勇気が湧いてくる名言集。良書。2014/04/20
tulip
1
すき焼き鍋にビールは意外にいい手なのかも。それはさておき、中学生の私にも「大きな声でオマンコと叫んでみろ」などと絡んで来る2015/12/29
tako888
0
「戦うなら未来と戦うべき・・・」が印象に残りました。過去にこだわり未来に期待し今を忘れるのが人の常。「過去と戦えば全敗」とも。盤上に哲学・人生を見ていたのかなぁ。2017/07/11
たかし
0
将棋は泥沼流,人柄はさわやか流の米長永世棋聖の名言から迷言を集めたもの。米長ファンにとっては,「兄たちは頭が悪いから東大に行った。俺は頭がよいから将棋指しになった。」とか,言い訳をせず素直に「負けたのは100%自分が弱かったからだ。」とか,どこかで見たことあるものが多いですね。この著書自体が米長先生の弟子がまとめているものなんだけど,巻末の思いで話が色々と狂っていて面白い。「(禁止用語)を見るように将棋盤を見ろ!」とかはいかにも言いそうだ(笑)。2016/09/13