内容説明
駒落ちの指導対局で出会った数多くの体験から、下手が犯しやすいミスや、上手側の必殺の裏定跡までを丸ごと解説。
目次
第1章 八枚落ち
第2章 六枚落ち
第3章 四枚落ち
第4章 二枚落ち
第5章 特別対談―先崎‐木村 駒落ち対談
第6章 プロ×プロ角落ち対決―先崎‐木村 プロプロ角落ち対決
著者等紹介
先崎学[センザキマナブ]
昭和45年6月22日生まれ。青森県出身。56年、5級で米長邦雄永世棋聖門。60年初段、62年四段、平成12年八段。平成3年、第40回NHK杯戦で棋戦初優勝。棋戦優勝は2回。A級在位2期(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラッキー55
10
読了。駒落ちの定跡書としてしっかりしたものであるが、 かなり楽しめるものになっている。将棋棋士であり、エッセ イストでも有名な先崎八段の作。駒落ちとはハンデをつけて もらうために、例えば飛車と角行を抜いて対局することを言う。 (飛車角抜きを2枚落ちという)単なる駒落ちの定跡書ではなく、 どの定跡書にも載っていない、独自の研究と上手の気持ちで 解説しながら、ユーモアもある内容だ。なんだか勝てるような気 がしたので、PCソフトの最強モードで指してみたが、実際はそれ 程うまくいくわけではないことも実感した。2015/05/28
kokada_jnet
3
将棋世界連載は、プロプロ角落戦などを略して講談社現代新書で「最強の駒落ち」として刊行されたが。その未収録分を含む、完全版。連載時から思っていたがこの本の主張は、湯川博士の85年の著書『定跡なんかフットばせ』とかなり重複している。手元になかった湯川本を入手して再読したが、湯川本のほうがアマには嬉しい内容。2013/01/07
しまりん
3
色々とやっぱりこの著者は面白い。特に最後のプロ同士の駒落ち戦は必見。プロが熱くなるとどうなるかを語るありそうでなかった話だと思うw。2012/11/05
あなあき
2
タイトルに表れているように「フツウの定跡本」ではない。二枚落ちを中心とした駒落ちの基本は一応しっかり押さえてあるものの、ソレがメインではなく、著者の経験に基づいた「こう指したらどうなる?」的「ツウな変化手順」が満載。特に、上手の立場から考えられた「局面を紛らわしくする指し手」がたくさん紹介されている。自分は主に、家庭用ゲーム機レベルの激指さん相手に駒を落としてもらっている「純粋な下手専門家」だから、今すぐに役立つ内容ではなかったかもしれないけど、将来もっと棋力が上がって上手を持つ機会があったら再読したい。2013/06/29
こまごめ
1
ぴよ将棋のぴよ帝先生に教わっていますが、この本のおかげで4枚落ちは卒業、現在2枚落ちで教わってます。4枚落ちを2枚落ちの定跡で戦うので1つ定跡覚えなくて良いので楽ですが居飛車棒銀指す人は昔からある4枚落ち棒銀定跡は平手でも応用出来ますので覚えた方が良いかもしれません。 あとこの本は2枚落ちより上の一丁半、角落ち、飛車落ち定跡は載っていませんので有段者は別の本で勉強して下さい。 上手側のポイントもありますので将棋を教えている人も良い教本になると思います。2022/05/12