内容説明
本書は2手目後手3二飛戦法を、プロ棋士として初めて指した長岡裕也四段が解説した本。奨励会員の今泉健司三段が編み出したこの戦法が升田幸三賞を受賞したのは、見た目が斬新なだけでなく、これまで無理気味とされてきた、後手番の石田流を可能にしたからである。石田流といえば振り飛車にとっての理想形で、無事に組めれば十分となる。ただし序盤から角交換して乱戦になる変化があり、それらを講座で詳しく解説した。感覚をつかむために著者の実戦譜と次の一手問題も載せた。
目次
序章 後手番で石田流を目指すと
第1章 後手3二飛戦法の基本戦略
第2章 先手9六歩対策
第3章 相振り飛車対策
第4章 後手3二飛戦法実戦編
第5章 次の一手
著者等紹介
長岡裕也[ナガオカユウヤ]
1985年8月18日生まれ、東京都八王子市出身。1997年6級で米長邦雄永世棋聖門。2001年初段。2005年4月1日四段。研究熱心な若手棋士で、奨励会の今泉健司三段が考案した2手目3二飛戦法をいち早く知り、プロの公式戦で初めて試みる。その後も研究を重ね、たびたび採用しては奮闘している。デビュー当時は四間飛車メインの振り飛車党だったが、現在は居飛車もよく指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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