内容説明
本書は、とてもシンプルに書かれている。だが、ここには、すすんで「リアル」の波頭に接近していった、そうした人々の体験が、少なからぬ影を落している。鈴木大拙が語るように、私たちは「莫妄想」を本性とする民族なのであるから、はしかのように宗教に走るよりも、妄想としての宗教を越える、「リアル」の思考にこそ、その本領を発揮するはずなのだ。
目次
リアルであること
タナトス小僧の冒険
宗教と広告、近くて遠い関係 中沢新一の聖画十講
柔軟で、大きくなったダライ・ラマの曲芸
詩ではなく掟を
思想の二十世紀、グノーシスの時代
概念の復活




