内容説明
全集や選集に収録されることもなく忘却されていく文庫「解説」。しかし私たちを文庫の海に誘ってきたのが、書き手の個性と論理と芸と情熱が三位一体となったこの「解説」であることも事実。本書は膨大な文庫を渉猟し、主に絶版となった文庫から珠玉を精選した初の文庫「解説」名作集である。
目次
夏目漱石『こころ』岩波文庫(小宮豊隆)
石川淳『焼跡のイエス』新潮文庫(神西清)
富永太郎『富永太郎詩集』創元文庫(大岡昇平)
富永太郎『富永太郎詩集』創元文庫(小林秀雄)
太宰治『晩年』角川文庫(小山清)
大岡昇平『野火』角川文庫(武田泰淳)
北条民雄『いのちの初夜』角川文庫(川端康成)
石原慎太郎『太陽の季節』新潮文庫(奥野健男)〔ほか〕
著者等紹介
斎藤慎爾[サイトウシンジ]
1939年、京城生まれ。深夜叢書社代表、俳人。出版・編集のかたわら、評論、随筆、小説などを執筆
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