目次
第1部 君は人生のどの辺りにいるのか(出会い;逆さに見る ほか)
第2部 君は幸せか(日常の深化;清らかな喜び ほか)
第3部 単純で簡素な暮らし(スミレはスミレらしく;冬の林 ほか)
第4部 私の好む生活(無所有;無言の約束 ほか)
第5部 心底やりたい仕事をやり給え(沈黙の目;今日一日の私の生活 ほか)
著者等紹介
法頂[ポプチョン]
1932年、韓国全羅南道海南に生まれる。1955年、暁峰禅師のもとで出家。70年代、「ハングル大蔵経」の訳経に献身するとともに民主化運動にも加わる。また『仏教新聞』の主筆も務めた。70年代末、禅僧としての本分に帰るべく、すべての職を辞して曹渓宗本山、松廣寺の裏山に仏日庵を結び自炊生活を始めた。この時からひと月に一篇書く文章を通して世間との繋がりを保つ。「自ら選んだ清貧は与えられた貧しさとは質的に異なる」という無所有の簡素な生活を実践しながら、物質的な豊かさのみ追求する風潮、産業化・都市化の過程で失われてゆく自然、それに比例して深刻になる精神の荒廃に警鐘を鳴らした。現在、独自の生活スタイルを保つために、江原道の人知れぬ山奥の庵で、質素な自炊生活を送っている
河野進[コウノススム]
1939年、東京に生まれる。1969年、上智大学文学部哲学科博士課程中退。1970年より出版社勤務。1999年退職。現在、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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