クリシュナムルティの日記

クリシュナムルティの日記

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784839700195
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0010

出版社内容情報

すべての思考が消え去り、観る者が観られるものであるとき、あなたはいない。そこにあるのは愛だ----いっさいの幻影をはげしくそぎ落とし、クリシュナムルティはひとすじの光のように直進する。かくも平易な言葉で究極のものが照し出されるのはそのためだ。孤高の自由人クリシュナムルティが、聴衆を前にして語るのではなく自己の内なるものと対峙して綴った、78歳の日記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

130
ホイットマンの『草の葉』と並んで世界中で私が一番好きな本。精緻な自然の描写をしながら、クリシュナムルティの独自の哲学を述べていく独特のスタイルで描かれている。たくさんの小説や詩集を読んだが、美という点からみると、この本に匹敵するものはないと思う。世界中のどの文学者が描いた作品よりも、この日記の方がはるかに美しい。文学者はある意味エゴの塊のような人たちだが、クリシュナムルティは自分のエゴを凝視して、その醜さに気づいた人だった。人間なので、ある程度のエゴを持っていることは仕方がないし、(コメント欄へ続きます)2015/12/26

新地学@児童書病発動中

116
また読んでしまった。これで、10回ぐらいこの本を読んだことになる。読むたびに、クリシュナムルティはどうしてこれほど自然を美しく描けるのか、と驚く。木々や花、動物、川、山、空、光といった身近な自然が瑞々しく、生気を帯びた筆致で描かれている。読んでいると自分の擦り切れそうな感性が甦ってくるのを今回も感じた。クリシュナムルティはあらゆる権威を否定した人だ。権威に寄りかからずに、自分の思考からも自由になって、虚心な状態で自然と向き合った。この姿勢をこれからも学びたい。2017/06/18

たーぼー

72
大自然をあるがままに享受すること。この純粋で崇高な精神が成し得る深い洞察の世界にひどく魅了されてしまった。抽象的議論を好まず、常に具体的に自身の体験と、思考と、感性を動員して語るクリシュナムルティの言葉は、ときに人間の権威、思考の執着、あらゆる暴力に抗し辛辣ささえも持ち合わせる。僕にもこのような光彩たる日記は書けないものだろうか。勿論書けない。でも彼のメッセージのなかにある澄みきった世界の存在を確かめるべく、まねごとでもいい。僕も書いてみよう。誰にも読まれることのない、自分自身に嘘のない日記を。2017/07/02

らぱん

49
明晰な知性が綴る世界の美しさに浸ってしまった。 瞑想は精神世界の旅であり全くの個人的営為で、目的は自我を疑い問い続けることである。クリシュナムルティはその旅に同行者は不要であり、むしろ妨げになると喝破した。ある程度までは道標や灯りが何らかの助けになるようであってもその道は行き止まる。さらに先に行こうとするものは、闇の中を手探りで進むしかない。 風は歌い雲は流れる。花が咲き枯れる。 矮小な人間は広大な宇宙の一部である。2020/01/02

(C17H26O4)

43
自然の描写を読んでいるだけで心が静かになる。且つ心が洗われたような清々しい気持ちだ。それも僅か数行で。これだけでもう十分とさえ思える。朝の、夜の、昼の、新しく美しい景色が眼前に広がる。生きものがいる。澄んだ空気を鼻腔に感じる。時に花の強い香りも。対象と自分との間に不純物はなく、そのものを直に見ているような新鮮な感覚があり驚き、同時に喜びの気持ちが起こるのを自然に受け入れていた。わたしを否定する。わたしが否定され続ける。にもかかわらず確かに肯定されている。とても厳しいのに、この穏やかさと優しさはなんだろう。2021/05/31

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