目次
第1部 戦前期日本は東南アジアとどう関わったのか(二〇世紀転換期の日本と東南アジア;一九三〇年代の日本の「南進」と国際環境)
第2部 東南アジアにとって「大東亜共栄圏」とは何であったのか(東亜新秩序論から開戦へ;東南アジアと「大東亜戦争」)
第3部 「大東亜共栄圏」をめぐる噛み合わない歴史認識(東南アジア諸国の対日歴史認識の比較;「殺身成仁」史観を超えて―真の「未来志向」の関係とは)
著者等紹介
後藤乾一[ゴトウケンイチ]
早稲田大学名誉教授、法政大学沖縄文化研究所国内研究員。1943年東京生まれ、1965年早稲田大学政治経済学部卒、東南アジア近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
戦前期日本は東南アジアとどう関わったのか: 二〇世紀転換期の日本と東南アジア 一九三〇年代の日本の「南進」と国際環境 東南アジアのナショナリズムと日本 東南アジアにとって「大東亜共栄圏」とは何であったのか: 東亜新秩序論から開戦へ 東南アジアと「大東亜戦争」 「大東亜共栄圏」をめぐる嚙み合わない歴史認識: 東南アジア諸国の対日歴史認識の比較: 「殺身成仁」史観を超えて―真の「未来志向」の関係とは2022/07/04
くまパワー
1
南進政策と大東亜共栄圏を注目し、戦時中だけではなく、明治期からゆきさんから現在に至るまで長い時間を紹介し、極めて豊富の一冊である。いっぱい一次資料を分析し、たくさんの図表を作成し、また各国別で詳しい記述し、多くの研究視点もしくはアイデアをもらうことができる。日本の東南アジア占領は単なる戦争活動ではなく、長い時間をかけた南進政策の産物である。各国の場合は違うが、政策のつながりや連鎖性があり、比べて分析する必要がある。最後の参考文献と関連年表はすごく役立つだ。また戦争歌謡は何度に出てとても面白いと思う。2022/09/26
ぱにーに
0
我が国が先の大戦で東南アジアに及ぼした被害はややもすれば忘れがちになると思う。(とくに中韓に及ぼした被害に比べて)しかし、それでは過去を責めることをやめてくれた東南アジア諸国に顔向けができない。日本の中には今も東南アジア蔑視が残ることを指摘した人がいた。直近では「コロンブス」のMVが物議を醸しているが、日本は同じことを東南アジアにやっていたのである。このことを忘れてはいけない。学術書だが、日本人必読の書でもある。2024/06/15
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