目次
もうひとつの「王様と私」(産業革命の時代;若き日の「王様」;ビクとなったモンクット;シャムのカトリック;パルゴア伝 ほか)
解説 王様の国の内と外―一九世紀中葉のシャムをめぐる「世界」(バウリング条約;「未知の砂漠」;シャムと「ラオス」;シャムとビルマ;チェントゥン戦争 ほか)
著者等紹介
石井米雄[イシイヨネオ]
1929年東京生まれ。東京外国語大学中退後、外務省に入省。在タイ日本大使館勤務を経て、京都大学東南アジア研究センター所長・教授、上智大学教授を歴任。1997年から2004年まで神田外語大学学長。退任後(文部科学省大学共同利用機関法人)人間文化研究機構長、(独立行政法人)国立公文書館アジア歴史資料センター長を務める。法学博士。2000年文化功労者顕彰。2007年チュラーロンコーン大学から名誉文学博士号授与。2008年瑞宝重光章授章。2010年2月死去
飯島明子[イイジマアキコ]
1951年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科東洋史学専門課程修士課程修了。文部省(当時)アジア諸国等派遣留学生としてタイに研究滞在。専門は歴史学、東南アジア大陸部北部の歴史、「タイ(Tai)文化圏」の歴史。現在、天理大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石井先生が生前に書かれていたラーマ4世モンクット王とフランス人神父パルゴアとの交流について書かれた本。パルゴアとモンクットが出会ったのは1834年で、当時ラテン語の習得を目指していたモンクットはパルゴアに個人教授を依頼し、快諾される。ラテン語以外にも数学、天文学、物理学、化学など当時のヨーロッパ最先端の学問を学ぶことができた。パルゴア自身もモンクットからパーリ語を学び、1850年に『シャム語文法』を出版する。文法のみならずタイの文化、詩作法が書かれ、中でも「三蔵経」の写本を解説していて仏教にも通じていた。2017/11/15
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