シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く

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シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く

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  • サイズ B6判/ページ数 622p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784839601669
  • NDC分類 292.09
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ちょっと信じられないことですが、中国の西安からイタリアのローマまで、いにしえの「シルクロード」を完全に歩き通した若者がいます。まる2年半、1万2000キロ! 途中、バスにも列車にも乗らず、ただただ2本の足でテクテク歩き通したというのですから、驚異としか言いようがありません。そして、これがよほどゴツいタフな男かと思うと、ごく普通の華奢な青年なのです。なにしろ西安からローマまでですから、当然、道中にはいろんなことが起きます。中国、中央アジア、西アジア、そしてヨーロッパ。人も違えば、言葉も習慣も食べ物も違う。泣いたり、笑ったり、怒ったり、びびったり。これぞ究極の青春旅日記です。


第1部 中国
中国
黄土高原          (西安―蘭州)         
未開放区という辺境     (蘭州―武威)         
沙漠の道連れ        (武威―張掖)         
オアシス都邑をめぐる    (張掖―嘉峪関)        
砂の惑星に雨が降る     (嘉峪関―安西/敦煌)     
西域への扉         (安西―ハミ)      
国外退去          (ハミ―ウルムチ)       
雪原の逃亡者        (ウルムチ―国境ホルゴス)
第2部 中央アジア
カザフスタン
二重警戒区域        (国境ホルゴス―タスカラス)
逃げる相棒         (タスカラス―アルマータ)
キルギスタン
別れの理由         (アルマータ―サドボエ)
カザフスタン
旅人の駅          (サドボエ―ジャンブル)
草原の国からオアシスの国へ (ジャンブル―タシケント)
ウズベキスタン
ウズベクの流儀       (タシケント―サマルカンド)
街道のざわめき       (サマルカンド―トルクメニスタン国境ヨーロッパ
ブルガリア
夏の原風景         (国境カプクレ―国境友情橋)
ルーマニア
素顔の裏道         (友情橋―国境バルシャンド)
ハンガリー
モスクワ広場の異邦人たち  (国境バルシャンド―ブダペスト)
 沈黙の平原         (ブダペスト―国境レディッチュ)
スロベニア
イタリア前夜        (国境レディッチュ―国境ノバ・ゴーリカ)
イタリア
ベネチアの特等席      (国境カーサ・ロッサ―ベネチア)
 二都探訪          (ベネチア―フィレンツェ)
最後の広場で        (フィレンツェ―ローマ)




最高峰への登頂でもなければ、ヨットによる世界一周でもない。徒歩旅行にはおよそ特別な技術は必要ありません。ただ二本の足と、未知の土地へのあこがれだけが原動力の、有史以前からの旅のスタイルです。しかし、なぜ今、あえて徒歩旅行なのか。そして、なぜ私は歩き続けたのか。
 学生時代、私は劣等感のかたまりのような人間で、いつか自分を根底から変えてやろうという、そもそも自分を全否定しているような夢を絶えず心の奥底でくすぶらせ続けていました。ジャーナリストになりたいという夢はありましたが、単身世界と渡り合ってゆくことなどイメージすらできない。理想の自分と現実の自分との気が遠くなるほどの大きなギャップに身もだえしながら、悶々と日々を送っていたのです。
 振り返れば、学業もスポーツも何一つ極めたことのない、中途半端で凡庸な半生がそこにある。底抜けな楽しさも、地獄のような苦しみも、果たして味わったことがあっただろうか。そう考えると、自分の内面にはよりどころとなるようなものが何もないことに気づいたのです。その頃からでした。何か一つ、自分にとって途方もなく大きなことを最後までやり遂げることができたなら、自分は変われるかもしれない、

1万2000キロをただひたすら歩いた、究極の「自分探し」の旅日記です。マルコ・ポーロの「東方見聞録」現代版とでも言いましょうか。いつの世も異文化体験は人間を大きく変えてくれるものです。

目次

第1部 中国
第2部 中央アジア(カザフスタン;キルギスタン;カザフスタン ほか)
第3部 西アジア(イラン;トルコ)
第4部 ヨーロッパ(ブルガリア;ルーマニア;ハンガリー ほか)

著者等紹介

大村一朗[オオムライチロウ]
1970年生まれ。静岡県清水市出身。1994年、大学卒業とともにシルクロード徒歩横断の旅に出発。中国の西安を発ち、1996年、イタリアのローマに到着。同年帰国。現在、ジャーナリスト志望。イランへの留学を準備中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たいぱぱ

52
西安からローマまでのシルクロードを2年半かけて徒歩で歩く。自分にとって何かとてつもないことをやり抜けば自分は変われるかもしれない。僕もその気持ちを今も持ってる。これを実行に移した大村さんの勇気を深く尊敬する。宗教が国の文化そして人間の本質まで深く沁み込んでる様は、日本人としてびっくりするくらいだ。どこでも蔓延る差別にうんざりするが、たまに出会う人情に感動する。僕らは、道を歩く汚いなりの異国人バックパッカーを声をかけ食事を振る舞い泊まっていけなんて言えるだろうか?人の心は世界より広い可能性を秘めている。2024/07/26

○△□

3
イランの入国拒否喰らっても、トルクメニスタンに帰れなくても、緩衝地帯でキャンプしちゃう意味わかんない人の壮大な壮大な旅物語。 肝座りすぎてやばいです。 一文一文、一頁一頁を読み進める度に、大村さんの歩んだシルクロードを追体験しているような気分にさせてもらいました。旅で出会った人とはその後どうなったのかな。そんなことを思いながら、長かった旅行記をそっと閉じました。 知らなかった世界を見せてもらえた気がして、この一週間毎日深夜の読書が楽しみでした。2019/07/02

max99

3
長い長い。長いんだけど、残りページが少なくなるにしたがって、読み終えるのがもったいなくなって、ゆっくりかみしめながら読みました。大村さんが2年半歩いてローマに着く前みたいな感じ?とてもじゃないけど、こんな壮大な冒険、自分にはできないだろうけど、やった人の経験が読めて良かった。すごく面白かった。普通、こんだけ長かったら、途中でだれちゃうけど、退屈な日常は省いて、面白いところだけ残してくれたような感じで、全然退屈なしで、ワクワクを持続することができた。出版後、イランに滞在して、それ系の仕事をされているよう。2015/12/11

茨木あき

2
ただひたすら愚直に西安からローマまで歩き続けた旅の物語。空想の冒険物語のように派手な戦いやアッという伏線回収があるわけでもないのに、なんでこんなに面白いんだろう。途上国ほど、気軽に著者を自分の家へ泊めて友人のように接してくれる人が多い気がした(必ずしも善人ばかりではなかったが)。まるで人生が凝縮されたかのような濃い旅路だったと思う。2024/04/26

zuka

2
少しずつ味わう様に読んできた旅もとうとう最後。西安からローマまで徒歩で歩き通した筆者のモノローグと共に各国の雰囲気が匂いが暑さ寒さが共に感じられる珠玉の一冊。 泥臭い旅がすきなら、手に取ってみるべき価値はある! Google MAP片手に眺めると臨場感は数倍に増す。苦労して登った峠を探したり、文書内の素朴な中国と今の中国、比べながら読むのも面白い。 図書館で目に留まり手に取ったが、人生本にランクイン。改めて書い直します。2023/11/10

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