内容説明
20世紀を代表する四人の知性=語り手の声に耳を澄まし、現代思想における“未知なるもの”の領域を切り拓く。人文科学変革の震源となった現代フランス最大の作家・批評家がその営為を凝縮した最後の書物。
目次
アナクルシス―ルイ=ルネ・デ・フォレの詩について(他処からやって来た声;白黒;アナクルシス)
ラスコーの獣
最後に語る人
ミシェル・フーコー―わが想像のうちの(危険に晒された人;構造主義への訣別;非連続性の要請;知、権力、真理?;隷属から主体へ;内なる確信 ほか)
著者等紹介
ブランショ,モーリス[ブランショ,モーリス][Blanchot,Maurice]
1907年‐2003年。そのエクリチュールが同時代のエピステーメーの変容に及ぼした影響の深さにおいて、20世紀後半のフランスが持ち得た最大の作家・批評家の一人
守中高明[モリナカタカアキ]
1960年生まれ。早稲田大学法学学術院教授。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いやしの本棚
7
ブランショの最後の本は、思ったより読みやすかった(理解できたわけではないけれども)。パウル・ツェラン論がいちばん胸に響いた。批評というより、ツェランと一体になって書かれた…という感じがした。ツェランの詩をもっと読み込まなければと思った。「夜に浸された声たち、もはや声がなくなり、ただ遅ればせの、時刻の数々に対して異質な、贈り物としてあらゆる思考に捧げられた、そんな一つのざわめきだけがあるときの声たち」―ツェラン論「最後に語る人」119ページより2019/07/13
つだしょ
0
デ・フォレ、ルネ・シャール、パウル・ツェランについての文書が素晴らしい。フーコーは別の人に任せたほうが、特質を損なわなくてすむと思う。2016/07/09
tamioar
0
わからん。2018/11/14