出版社内容情報
現代タミルを代表する大作家ジャヤカーンタンの名作「焼身」、「誰のために哭いたのか」、「俺のために哭け」、「憐れみをこえて」の四篇。人間がいかに生きるべきかという永遠のテーマがじっくり語られます。
内容説明
誇りか、愛か、南インドに読みつがれる名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みづはし
2
タミル語文学の泰斗であるジャヤカーンターンの短編四作。一時期、共産主義運動に従事していたらしいですが、作品にはその影響は見られません。むしろ宗教的なお話が多いです。表題の焼身はヒンドゥー教倫理に関わるものですが、それ意外の三編はキリスト教的です。他人のために罪をかぶれる聖者様人物が登場しますが、社会的には地位が低く、周囲からも見下されているような人たちが聖者的振る舞いをする、というのが特徴です。2014/11/22
