内容説明
ドイツではコーポレート・ガバナンスの問題は、1970年代より取りあげられている。アメリカ型のコーポレート・ガバナンスが株主と経営者の関係を問題とするのに対して、ドイツのコーポレート・ガバナンスは出資者だけではなくその他の利害集団、とくに従業員と労働組合を意識した利害二元的あるいは利害多元的なモデルが特徴である。その変遷と現状を解説。
目次
ドイツ型企業モデルの展開―社会的側面を中心として
ドイツのコーポレート・ガバナンス改革
ドイツ型コーポレート・ガバナンスと利害集団
ドイツの監査役会―歴史的変遷とその特質
出資者と企業
経営者と企業
従業員と企業
銀行と企業(寄託議決権の歴史的展開;寄託議決権の代理行使と人的結合)
環境と企業
ヨーロッパ会社(SE)創出の歴史
ヨーロッパ会社(SE)と経営参加
著者等紹介
海道ノブチカ[カイドウノブチカ]
1971年関西学院大学商学部卒業。1973年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。1974年小樽商科大学講師。1978年桃山学院大学経営学部助教授。1987年桃山学院大学経営学部教授。1989年関西学院大学商学部教授。商学博士(関西学院大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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