ちくま文庫<br> オオカミ少女はいなかった―スキャンダラスな心理学 (増補)

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ちくま文庫
オオカミ少女はいなかった―スキャンダラスな心理学 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480432698
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C0111

出版社内容情報

サブリミナル効果は捏造だった? 虹が3色にしか見えない民族がいる? 否定されているのによみがえる、心理学の誤信や迷信を読み解く。解説 呉智英

内容説明

否定されているのに事実として何度もよみがえり、テキストにさえ載ってしまう心理学の学説の数々の迷信や誤信。それらがいかに生み出され、人がなぜだまされてしまうのか、心理学における驚きのねつ造の歴史。オオカミ少女アマラとカマラはいなかった?サブリミナル効果はでっち上げ?虹が3色にしか見えない民族が本当にいる?「論理的にものを考える」とはどういうことかがわかる。

目次

1章 オオカミ少女はいなかった―アマラとカマラの物語
2章 まぼろしのサブリミナル―マスメディアが作り出した神話
3章 3色の虹?―言語・文化相対仮説をめぐる問題
4章 バートのデータ捏造事件―そしてふたごをめぐるミステリー
5章 なぜ母親は赤ちゃんを左胸で抱くか―ソークの説をめぐる問題
6章 実験者が結果を作り出す?―クレヴァー・ハンスとニム・チンプスキー
7章 プラナリアの学習実験―記憶物質とマコーネルをめぐる事件
8章 ワトソンとアルバート坊や―恐怖条件づけとワトソンの育児書
9章 心理学の歴史は短いか―心理学のウサン臭さを消すために

著者等紹介

鈴木光太郎[スズキコウタロウ]
1954年宮城県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

85
世間一般に流通している心理学の通説の粗を探します。大学の概論でウォーフの言語相対性理論を真っ先に知ったのに『虐殺器官』でそれは立証が難しいと知った衝撃、再び。シリル・バートの捏造は『疑惑の科学者たち』でも読んだ事があるのですが、本当に掛かった時間と計算したらありえない実証例ですね・・・。一卵性双生児の顔もどこが似ているのか、分からんし、ハドソンの遠近感を実証するための絵とかよく、観ると「これ、本当に役立つか?」と思います。アルバート坊やの恐怖実験は今だと虐待・・・。彼が幸せに暮らせた事を祈ります。2018/04/11

harass

55
いまだに信じられている神話や疑似科学を検証する心理学の読み物。サブリミナル効果のことを取り上げられていて手に入れる。夢中になって読んだが、この著者にもう少しユーモアがあればもっと面白い本になるだろうと。さらなる筆力というかぶっ飛んだ発想というか、プラスアルファがあればと読んでいて感じた。心理学という学問のいかがわしさについても語る。個人的に、大学のときに講義で聞きかじったサピア=ウォーフの仮説がでてきたことや、プラナリア実験で有名になった学者が、ユマボマーの爆弾で聴力を失ったとあり驚く。2015/12/03

へくとぱすかる

43
なにも心理学を知らなくても、どこかで聞いたことのあるアマラとカマラのエピソード。それが実はデタラメだったことはショックだろう。事実はどうだったのかは本文を見ていただくことにして、心理学での常識というか、みんな知っているが原典を読まないような話は、一応マユにツバをつけるべきだということを教えてくれる。サブリミナル効果もそうである。心理学の実験は条件が難しいということがよくわかる。心を直接知ることができないために、間接的な方法をとらざるを得ないところに、しかたがないとは言うものの、やっぱりもどかしさを感じる。2015/07/04

たまご

28
オオカミ少女はやはりな,と思いましたが,そっか,サブリミナル効果もそうなんだ.やはり情報リテラシー大事.教科書レベルでさえ,本当に正しいことを知りたければ原点にあたるべきなのだなと思い知らされました.筆者の,心理学に対して一般人の持つ「うさん臭さ」を拭い去りたい熱い気持ちに感じ入ります. でも私たちはやっぱり見たいものを見たくて,ドラマチックなことが大好きで,FACTFULNESSの様々なバイアスもよぎる.一つ一つ検証していくことでしか解決できないのだろう,と背筋が伸びます.2021/11/09

Nobuko Hashimoto

28
読み物としてさらさらっと。神話のようになっている心理学の有名な実験や研究について、実はこうなんだよとわかりやすく説明する本。双子のオオカミ少女、サブリミナル効果、赤ちゃんを左側に抱くことが多いのは心音が落ち着くから? 学習する馬などなど。これらをいいかげんに広めているメディアや教科書(!)に警鐘を鳴らしている。本物の赤ちゃんに試した「条件付け」実験はいかがなものかと思って読んでいたら、のちにハクスリーが『すばらしい新世界』で取り上げたと書いてあって、あの物語は実際の実験への批判だったのかとちょっと感動。2021/02/22

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