内容説明
本書は、ドイツの会計システムが慎重な利益測定を重視する伝統的な会計システムであることを明らかにしたうえで、国際会計基準との調和化を連結会計基準にのみ限定することをつうじて、個別会計基準を会計の国際化から防衛しようとする欧州連合とドイツの戦略構想を分析したものである。
目次
会計システムの調和的対立
商事貸借対照表と税務貸借対照表との連携の解除―連邦財政裁判所の逆基準性否認の意義
欧州会計指令法にたいする逆基準性原則の支配
1990年租税改革法の逆基準性原則
欧州連合の新しい会計戦略
欧州会計法と国際会計基準
会計国際化における欧州連合の構想
資本調達容易化法とドイツ会計法の国際化
ドイツ会計法の改革
ドイツ会計委員会と企業領域統制・透明化法〔ほか〕