内容説明
著者は『引当金会計論』において、引当金の会計上の性格は負債ではなく資本であると主張した。が、それならば、借方の引当金繰入額についても、費用の発生としてではなく、それに代わるとらえ方を提示しなくてはならない。本書は、この点を考慮に入れつつ論を進め、誤りを訂正したものである。
目次
第1章 負債性引当金と評価性引当金の同一的性格
第2章 発生主義に対する二つの見解と引当金
第3章 発生主義に対するもう一つの見解と引当金
第4章 条件付債務といわゆる負債性引当金
第5章 減価償却累計額と引当金設定の要因
第6章 貸倒損失の見積計上額と貸倒引当金
第7章 修繕引当金の非負債的性格と非引当金的性格
第8章 引当金の会計的性格