内容説明
正編では、宇佐八幡が中央帝都の中枢となりえた強大な威力と国家の大事に深く参入した経緯を紹介した。続編は、宇佐国造家の高祖神が、宇佐氏族の有能な族長シャマンに示現して、再々、託宣を下したのは如何なる故事来歴によるか、『記・紀』や旧辞を援用しつつ、考古学的知見をも踏まえて、宇佐家伝承のシャマニズムを披瀝する。
目次
1 宇佐シャマニズムの古代史考(人類の起源と宇佐家の伝承;日本の創世記;日本神話と「みそぎはらい」;原日本人の分化と石器時代の様相;古代の阿蘇国と菟狭国;縄文人とアイヌ人の関係)
2 渡米した人と文化(古代の木国と文化の発展;青銅器とその文化;食料の自足と養蚕の起源;猿田族と天孫降臨の神話;古代菟狭国の自足経済と発展;高千穂王朝の成立と滅亡;弥生文化と日向王朝の成立)