内容説明
見てきたような嘘をつく講釈師が、初めて本当のことを書いた本。
目次
酒とバカの日々
強制送還
真打披露
拒酒権
対談 酒との付き合い方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
24
嫉妬、羨望、憎悪、復讐心という感情にも裏表があることが分かる。世の中への怨みつらみも、アル中時代は自他の尊厳を貶めることにしか作用しなかったが、断酒後はそれがエネルギーになったという著者の言葉には実感がある。参考になったのは、著者なりの"3秒ルール"。一生断酒しなければならないと思うから辛くなる。コップ一杯のビールを飲み干すたった3秒間を、その都度我慢すればいいと発想を変えれば、確かに楽になる。2021/04/18
kera1019
7
アル中という病気を治すには、酒を必要としてきた生き方を変えるという事で、その人生観、価値観も合わせて変えなくてはならない。アル中は正に人生の病気で実社会と断酒生活の両立の難しさ、肉体的には酒は切れていても精神的には酔っ払っていて、"飲まないアル中"という状態にあるというコトに気付くには「今日1日飲まなかった」という日を重ねていくしかない。アル中になる原因はそれぞれにあるんやろうけど自分と向き合うしか回復の道はないということですね。2014/11/03