内容説明
本書は、五井直弘氏の遺稿集であり、漢代の豪族社会と国家にかかわる論考を収めるが、官僚の出身、公田経営としての仮作、官吏登用制度としての辟召、あるいは土地所有、地方豪族、集落と農民などを究明し、曹操政権の性格に及んでいる。
目次
序章 豪族社会の発展
第1章 中国古代帝国の一性格―前漢における封建諸侯について
第2章 秦漢帝国における郡県民支配と豪族
第3章 両漢交替期の叛乱
第4章 漢代の公田における仮作について
第5章 後漢時代の官吏登用制「辟召」について
第6章 後漢王朝と豪族
第7章 曹操政権の性格について
著者等紹介
五井直弘[ゴイナオヒロ]
1925年岐阜県に生まれる。1945年旧制第八高等学校卒業。同年東京帝国大学文学部東洋史学科入学。1949年同大学卒業。同年同大学大学院進学。1951年同前期課程修了。1959年静岡大学文理学部講師。同年同大学助教授。1970年同大学人文学部教授。1984年同退任。同年専修大学文学部教授。1997年同大学大学院教授退任。1999年逝去
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