内容説明
本書は平成七年秋に共立女子大学・共立女子短期大学が主催した第15回公開講座「色彩の歴史と文化」(於八王子キャンパス)の講演内容を纏めたものである。同講座では毎年、西洋、東洋の文化を比較文化的に考察し、その彼我の位相を明確にしようとする試みを続けているが、同年は「色彩」に焦点を合わせ、色彩の文化史的な意味と比較文化的な考察を行い、「色彩」が我々の生活文化の中に及ぼす意味を考察した。
目次
第1章 色彩文化の東と西
第2章 中世フランス服飾の色彩感情
第3章 「暗黒の中世」の色―紀元1000年前後のヨーロッパを中心として
第4章 西欧近世絵画の色彩
第5章 『源氏物語』の色彩観―襲の色目を手がかりに
第6章 染色に表れた古代の色と現代の色



