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YUCARI 〈vol.15〉 - 日本の大切なモノコトヒト 日本の森

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  • サイズ A4変判/ページ数 98p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784838789078
  • NDC分類 051
  • Cコード C9476

出版社内容情報

国土の68%が森林、世界でも有数の森林国。新緑や紅葉に季節を感じながら、我々はこの豊かな森から恵みを授かり、ともに暮らしてきたのです。木は家屋に道具、燃料に。落ち葉や下草は肥料に。狩猟や食材採取の大切な場でもありました。しかし近年、荒れた森林が増え、森と生きるための技術や仕事の存続が危ぶまれています。最新号の特集は「日本の森」。今一度、森のことを考えるきっかけにしてみてください。

古来、森から恵みを授かり、森と密接に暮らしてきた日本の人々。
南北に細長い国土に山々が連なる複雑な地形で、多彩な植生が育まれています。常緑針葉樹林に落葉広葉樹林、北方針広混合林、常緑広葉樹林、そして亜熱帯林。季節により表情を変え、特に初夏の新緑や晩秋の紅葉は人々を喜ばせてくれます。
森は、狩猟の場、キノコや山菜を採取する場であり、家屋や日常の道具になる材木、薪や炭といった燃料の調達の場。森の落ち葉や下草さえ、田畑の肥料に活用されました。
昨今は環境問題が取りざたされ、健康意識も高まる中で、これまで以上に森の役割が注目されています。生物多様性の大切さ、大気の二酸化炭素の吸収、土壌を守る保水機能、森の香りが心身を癒す……。
しかし、「森は人の暮らしを支え、人は森をフルに活用する」といった、昔からの仕組み、山の仕事、生活の知恵や文化が危機に瀕しています。建築材は安価な輸入材や他の材料、生活の燃料や田畑の肥料も新しいものに取って代わりました。林業、狩猟、炭焼きなどの山の仕事・技術を受け継ぐ者が少なくなっています。
また、国土68%の森林のうちの多くは、材木の生産を目的とした人工林、薪炭林はじめ人が利用してきた里山。これらの森は植林や間伐・伐採など人の手が加わることで、健全に育つのです。山の仕事の衰退とともに、放置状態、荒れた森が増えています。今後期待される森の役割も、これでは?です。 
今回の『YUCARI』は、「日本の森」特集。今、日本の森の現状を知り、考えるきっかけとしてみてください。

<日本の森 特集目次>
・フォトエッセイ 幽玄の森。(石橋睦美)
・森と日本人。(塩野米松)
・森を歩こう。 北八ヶ岳・白駒の池の森を歩く。
・全国森歩きガイド。
・森の仕事。
 林業/狩猟/炭焼き/木工
・森を旅する。
 阿寒/白神山地/上高地/春日山原始林/西表島/屋久島/熊野継桜王子
・日本の森のこれから。(C.W.ニコル)
・コラム もっと知りたい。
 森の役割/日本人と森の歴史/日本の森の木

『YUCARI』は、人や地域のつながりを大切にし、日本の伝統文化や古くから伝わる生活習慣をひもとくことで、日本の大切なモノ・コト・ヒトの素晴らしさを改めて実感する雑誌です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆき

2
自分用と、父にそれぞれ1冊購入。森と山が好きだ。きれいな水が流れてるところが好きだ。ほとんど表紙に惹かれて買ったようなものだけど、生態系や森の仕事など興味深いものが載っていて買ってよかったと思っている。2014/08/12

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