出版社内容情報
おいしいには秘密がある!
ひとつ上の味には理由があった。
クウネル人気連載、待望の書籍化!カラー新書で登場。
内容説明
塩加減ひとつ、切り方しだい、いつもの味がグレードアップ!カブの丸焼き―皮をつけたまま調理するとジューシーに仕上がる。アスパラガス卵のソース―茹でる湯の塩分は2%に。春野菜のスープ―野菜を小さく切ると複雑な風味が生まれる。世界一シンプルなグリーンサラダ―葉野菜は包丁で切る。薬味たくさんの豚しゃぶ―適温は80℃。加熱しすぎるとパサパサに。トマトの冷製パスタ―トマトをおろし金ですりおろす。デザート―季節の果物にハーブやリキュールなど香りを足す…etc.全37品。
目次
第1章 野菜が教えてくれたこと
第2章 スープ―微笑むような火加減で
第3章 サラダ―素材と対話する、ということ
第4章 鉄のフライパンは一生もの
第5章 肉料理―シンプルに仕立てる
第6章 ご飯、ときどきパスタ
第7章 デザート―香りの魔法
著者等紹介
樋口直哉[ヒグチナオヤ]
作家・料理家。1981年東京生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年、『さよならアメリカ』(講談社)で第48回群像新人文学賞を受賞し、作家デビュー。同作は第133回芥川龍之介賞の候補にもなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
著者の食への姿勢がとても好きです。私も幼いころから(こうしたらもっと美味しいかも)を想像し、実験し、結果をまとめるのが好きだったからでしょうか。まあそこには「自分だけが好ましいと思う食べ方」もだいぶあったんですが、それすらも著者と似ていて苦笑い。…わたしもピーマンやシシトウは丸のまま焼くのが大好きなんですが、夫が食べていたものの中からイモムシが出てきて以来、切ることになっております、あはは。2024/03/04
宇宙猫
11
★★ ちょっとした知識やテクニックは参考になるし、読み物としてはおもしろい。レシピは作らないかな。2024/02/29
アリーマ
10
料理家で作家、という肩書きを初めて見た。確かに作家的で奥行きのある語り口。シンプルな中に独特の一手間が光るタイプの料理の話がレシピを添えて語られていく。かぶの丸焼き、レンコンのステーキ、スープやポタージュから、ステーキ等の肉料理、煮込みにパスタにご飯もの…と多彩に並ぶ。写真は添え物でごく小さいが料理の風景が浮かんで楽しい本。なんか懐かしい料理スタイルだと思えば、子供の頃にお父さんの書棚にあった丸本淑男さんの料理エッセイを読んだ由。ワタシも一人暮らしが始まった頃に随分お世話になったので懐かしかった。★★★★2022/05/22
ヨハネス
5
タコさんウインナーよりおいしいウインナーを喜ぶ子供だったという著者にひがむ。自慢ではなく事実を言ってるだけだし、それで食べる人が喜ぶなら切り込みを入れてもいいと言ってくれてるのに。羊肉は脂肪が酸化する際悪臭が出るそうで、抑えるため加熱は控えめにするって教えてくれた人初めて。ありがとう。エッセイ仕立てなので、読んでいる分にはおいしそうで付箋をたくさん貼ったけど、実際は手が込んでるものが多く、何割実践するか。2022/06/18
り
1
◎2023/06/22