出版社内容情報
実写化が話題に! ベストセラー漫画、待望の文庫化
傷ついた者だけがたどりつけるスナックが都会の路地裏にあるらしい。
スナックなのにアルコールは置いてない。
店主が用意した飲み物で一息ついた客は、つかの間、
まぼろしのような時をそこで過ごし、
気づくと心に溜まったモヤモヤが消えている。
「スナック キズツキ」、今宵も路地裏でひっそり営業中。
キズついて、
キズつけて、
生きてる
ベストセラー漫画、待望の文庫化。
内容説明
傷ついた者だけがたどりつけるスナックが都会の路地裏にあるらしい。スナックなのにアルコールは置いてない。店主が用意した飲み物で一息ついた客は、つかの間、まぼろしのような時をそこで過ごし、気づくと心に溜まったモヤモヤが消えている。「スナックキズツキ」、今宵も路地裏でひっそり営業中。キズついてキズつけて生きてる―ベストセラー漫画、待望の文庫化。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shio
39
何気ない毎日で何気なく傷つくことが重なって、たどり着くのが路地裏にある「スナック キズツキ」。アルコールはないけど、店主トウコが提供するのはホッとする飲み物と、歌やダンスやエアギター。自分の気持ちに向き合い歌うと、心の澱が洗われていつもの毎日がスッキリ見えてくる。う〜ん、なんだこの茶番はと思うんだけど、トウコの言葉じゃなくて、客が自分で気持ちを晴らしていく過程にスッキリする!✨なにより、キズついた人が被害者ぶるだけじゃなくて、誰かをキズつけた人でもあるってとこが、キレイ事で終わらなくて、腑に落ちました。2024/06/04
chiseiok
38
単行本平積みをちょっと前に見かけたと思ったら、早くも文庫化。早くね?と思ったらドラマ化されてるそうですね。繊細な感情のすくい取りと表現のスキルは相変らず天下一品ですが、今回はちょっと味わいがビターです。リレー形式、つかドッジボール形式?でゆるくつながるエピソードの中でのママのトンデモ対応がその苦さを中和、ただしあくまでも中和するだけで、口当たり良く甘く仕上げるわけではないところが相変らず上手いです。今傷ついているあなたは、どこかで誰かを傷付けているかもしれない…いや、きっと傷つけている。まじ真理ですなぁ。2024/06/05
カール
22
記念すべき1500冊目。単行本では読まずじまいだったけど、ドラマが面白かったので文庫本で購入。読みながらそうそう、こんな話だったと逆に思い出した。人は誰しも、ある人に対しては何も言えず、でもある人に対しては強気に出たり。そうやってバランスをとっているつもりでも、やはり歪みが出てくる。なんの損得もなく本音を吐き出す場所が必要だね。2024/05/04
ぐっち
14
めずらしくドラマから見た(ドラマもよかった)。アルコールを出さないスナックのトウコさん。お客が来ると謎に歌ったり踊ったり。そこで漏れるお客の本音に合いの手を入れてくれる。こんな寄り道の場所があるといい。2024/05/25
Jam
11
誰かの何気ない言動に憂鬱な気持ちにさせられ、ひとりで抱え込むしかない時、スナックキズツキにたどり着く。そんな自分も誰かを憂鬱な気持ちにさせている事はおそらく事実なのだろう。人間ひとりきりでは生きて行けないから苦悩する。2024/04/06