マガジンハウス文庫
『エロイカより愛をこめて』の創りかた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784838770403
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

内容説明

不滅の人気を誇るスパイ・アクション漫画は、どう育まれたのか?「少佐」「伯爵」など愉快なキャラの誕生秘話をはじめ、驚きの舞台裏を多彩なエピソードで綴る。「落ち目」になって泣いた苦しい日や、漫画家仲間との楽しい交流も、率直に明かされる。また、大島弓子、おおやちき、樹村みのりと巨匠4人で描いた「幻の合作」2編を収録。作家、三浦しをんの解説も心にしみる。

目次

『エロイカ』アルバム―イラスト名作、取材旅行秘蔵写真、海外の『エロイカ』、作家ポートレイト
1 人気キャラクターたちの誕生と成長(少佐の筋肉&制服は、作者の幼児体験から;伯爵の原型は『レッド・ツェッペリン』のロバート・プラント;恐るべきおやじコンビ「小熊のミーシャ」と「白クマ」;少佐の部下たち、ABDEG、そしてZ;おちゃらけ大魔王ロレンス、純情マフィアのボロボロンテ)
2 アイデアから完成まで、制作のプロセス(ビザンチン遺跡の資料;『皇帝円舞曲』とオーストリアの読者たち;アシスタントたちとの仕事の現場;カラー原稿の構想から、仕上がりまで;仕事場には怪しいモノも、やってくる;スペイン取材旅行で出会った、不思議な犬)
3 青池保子の創りかた(たまには伯爵の楽しい美術講座;青池保子の創りかた;番外編 ドイツ軍の雑誌に載った『エロイカ』の記事が大反響)

著者等紹介

青池保子[アオイケヤスコ]
漫画家。山口県下関市出身。1963年、15歳でデビュー。76年『プリンセス』(秋田書店)で開始した『エロイカより愛をこめて』は、少女漫画史に残るヒット作。中世を舞台に描く歴史作品も高い評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宇宙猫

20
★★★★★ なつかしい話がいろいろ出てきて楽しかった。五分刈り少佐や部長・シロクマ達の若い頃など本編に無い絵や、登場人物のネームの顔がかわいいなど良いものを見られた。ドイツ軍の冊子やエベルバッハ市のガイドに載っていると本国で紹介されているのも嬉しい。突然、日本の若い女の子が訪れて猪の像に喜んでいるのは今でいう聖地巡礼だけど、漫画に出ても来ない場所なので不思議な図だったに違いない。2021/09/01

びっぐすとん

12
ブックオフで何故か海外文学の棚に並んでた。一時ドはまりした『エロイカより愛をこめて』。思えば私が中高生の頃は『有閑倶楽部』や『エロイカ~』(&父が買ってくる『ゴルゴ13』)で国際情勢や西洋文化をかじってた気がする。漫画家って精神的肉体的にキツイ仕事だな。今回『エロイカ』の制作の裏側が知れて面白かった。某所地図でエーベルバッハという名のアパートを見つけたが、家主さんは少佐のファンかしら?子供のころから親しんだ漫画家さんも高齢化して作品が読めなくなるのが寂しい限り。『エロイカ~』続きを期待してます!青池先生。2018/11/04

aisu

11
私は今になってPC39巻一気読みしたけど、これ、最初の方ですごくハマったら後半の絵が許せないのでは?と余計な心配してたら、やはり、絵柄の変遷についても述べられていました。キャラの作り方やお話の作り方、マンガの描く過程、カラーの塗り方など惜しみなく公開されていました。海外取材の逸話や、ドイツでの評判など興味深かったです。2024/03/19

はなうさぎ

11
とことん誠実で謙虚な人だと思った。読者、アシスタントや仲間、資料となる学術書を書く研究者、更には取材旅行で知り合った人(犬にも!)敬意と愛情を持っている。しかも余裕がある感じで、かっこいい。この人だからあの世界が描けるのか。この本も、青池作品も、読んできてよかった。2014/10/11

hizuki

8
面白いやら懐かしいやら楽しいやら泣けるやら…やっぱり最高。笑いの中に垣間見える凄まじいまでのプロ意識、こだわり、誇り。まさに大御所の貫禄。エネルギッシュな方なのに先生、もう還暦を過ぎていらっしゃるのか。どうかいつまでもお元気で楽しませてください。2011/10/01

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