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YUCARI 〈vol.23〉 - 日本の大切なモノコトヒト 紅葉を愛でる

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  • サイズ A4変判/ページ数 98p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784838750696
  • NDC分類 051
  • Cコード C9476

出版社内容情報

紅葉シーズンも残り少なくなりましたが、この秋は紅葉を堪能されましたか?
どこに出掛けましたか? 世界各地で美しい紅葉は見られますが、日本ほど木々の色づくのを楽しみに待ち、この季節を満喫している国はないと思います。『YUCARI』最新号の特集は「紅葉(もみじ)を愛でる」です。紅葉狩りの歴史、紅葉とともに生きる人、旅のガイド……。日本人の琴線をふるわせる紅葉の魅力を徹底的に紐解きます。

春が桜、花見ならば、秋は紅葉、紅葉狩り。桜前線が南から北へ進むのに対し、木々が色づくのは北から。万葉の時代から紅葉を愛でた日本人。文学や詩歌に、衣装や工芸の色・柄に、その思いを重ねて託してきました。雑誌の紅葉特集が書店に並べられ、TVの旅番組や気象情報では各地の紅葉が映し出されます。日本料理店の皿には紅葉が添えられ、紅葉の和菓子がケースに登場し、各地の名所は観光客で賑わいます。現代では、紅葉は大きな経済効果をもたらしています。
日本で紅葉狩りが始まったのは平安末期と言われています。浄土思想が広まり、物事が移り変わる様や人生のはかなさといった無常観と、季節の変化で色を変え、やがて散る紅葉(もみじ)がマッチしたのです。室町時代には、この貴族文化を武士や庶民も楽しむようになり、オシャレをし、美味しいお弁当を持って紅葉狩りに出掛けるように。詳細は国宝「観楓図屏風」にも描かれています。一大イベントになっていたのです。江戸時代はさらに広がり、観光産業へと発展していきます。
『YUCARI』、今回の特集は「紅葉を愛でる」です。日本で文化、心情としてだけでなく、経済の仕組みとしても根付いている「紅葉」。その素晴らしさを実感し、改めて歴史や背景を紐解いていきましょう。

<特集内容>
・紅葉を愛でる……3人の写真家による紅葉絶景。
・紅葉狩りの歴史をひもとく……日本人はなぜ、紅葉を愛するのか?
・紅葉とともに生きる。
庭師(箱根美術館)・澤田秀明/
カエデ研究家(奈良カエデの郷「ひらら」)・矢野正善/
照明デザイナー(カラーキネティクス・ジャパン)・石川智一/
もみじの天ぷら(久國紅仙堂)・久國節子、久國香保里/
葉っぱビジネス(いろどり)・横石知二、西蔭幸代
・五感で楽しむ紅葉の和菓子……虎屋。
 ・日本の秋を旅する……全国の紅葉スポット18選。
・京の紅葉、平安朝から紡ぐ錦……福原成雄。
・京都紅葉お散歩MAP。
・コラム Autumn Leaves
紅葉のメカニズム/一度は見たい紅葉の銘木7選/世界の紅葉と美意識